皆様、こんにちは。谷です。
ハロウィンシーズンがやってきたらもう年末年始までのカウントダウンが始まりますね!
さて、今回はA.ランゲ&ゾーネの設立者フェルディナンド・アドルフ・ランゲについての第37弾をご案内します。
(当シリーズはラインハルト・マイス氏が語った内容の資料をもとにお伝えしています。)
アドルフランゲの出生や学生生活などについてはそれぞれの章をご覧ください。
①ランゲの生みの親『アドルフ・ランゲ』の生い立ちと幼少期
②ランゲ少年、時計師への道のり
③ランゲ青年、時計製造国フランスに行く
④‐㉖旅の手帳の中身とは?(Page4-Page65まで)
㉗~㊱諸外国を回った後のランゲの人生
初期の鍵付き懐中時計とは?
ランゲの初期の時計は鍵付きでした。
ラチェットはバネ爪用の丸い凹みが出来るまでいくつかのバージョンを作成しております。
1851年、1852年頃までのランゲの懐中時計のムーブメントにはPerónのピンパレットを用いていました。
彼はまたイギリスの尖った歯を持つ脱進機を持つ違う形式を持つものも実験しました。
全てのムーブメントといくつかのケースにはダイヤルの横手にG&Lとシリーズ番号を刻印しています。
▲ シルバー懐中時計No.106
グラスヒュッテ/ドレスデン 1848/1850
なめらかな触り心地のシルバーケースに金メッキを施したカバーがついている懐中時計。エナメルダイヤルにスモールセコンドのついた3針時計になります。修正された直線のラチェットゼンマイをもつ金色のムーブメント。
脱進機歯車とレバーをプレートの下に持ちます。バランスコックネジはプレートに取り付けられています。
ブレゲゼンマイの補助の役割をします。ピンパレットエスケープメントもあります。
サイズは49mmです
▲懐中時計No.227
1850年にドレスデン/グラスヒュッテでグートケスとランゲによって製作された鍵付き懐中時計です。
特徴的な滑らかなシルバーケースに、Rodl No.119とG&L。金メッキを施したケースには、J.Biergans,
München
スモールセコンドのないホワイトエナメルダイヤルに、ブルースチールの針、スモールラチェットのついた金メッキのダイヤル。バレルがセットしてあります。
ブリッジサイドにも新たな針が設定されています。アンクルシャフトとガンギ車は別々のブリッジの下にあります。ブレゲゼンマイは補助の役割をします。延長されたレバーとカウンターウェイトが付いたペロン型ピンパレット脱進機です。
サイズは45㎜、ムーブメント41mm
まとめ
いかがでしたか?
今回は初期の鍵付き懐中時計をご紹介いたしました。
サイズが45㎜とすでに現在の時計と大きく変わらないサイズなのも驚きですよね!
次回も初期の鍵付き懐中時についてお伝えしていきます。