皆様、こんにちは!友杉です。
いつもパネライ大阪心斎橋ブティックのブログをご覧くださり誠にありがとうございます。
先日、2022年の新作『ラジオミール オリジネ(PAM01334)』のブログはチェックされましたか?
”パネライの原点””パネライらしさ”という言葉がブログでも度々書いていますが、
そもそも”パネライの原点”てなに?と思われている方も多いのではないでしょうか?
そこで本日は、イタリア海軍特殊工作隊員が使用した伝説の腕時計が誕生するまでを
ブログに書いていきたいと思います。
ラジオミールの由来、”ラジウム”
パネライの歴史は、1860年にジョバンニ・パネライが、フィレンツェのグラツィエ橋 に時計店を創立から始まります。
この店は、時計の販売店および工房としてだけでなく、フィレンツェ初の時計製造学校としての役割も担っていました。
パネライは、長年に渡りイタリア海軍に海戦用照準器などの精密機器を納品していました。同軍の軍事的な要件に応えるため、パネライは海軍少佐カルロ・ロンコーニの協力を得て、ラジウムを使用した粉末を開発し、計器や照準器のダイヤルに塗布して視認性を高めました。こうして、ラジオミールが誕生したのです。
「ラジオミール」という名称の製品は、1916年3月23日、フランスで受理された特許書類に記録されています。極めて明るく発光するこの化合物により、瞬く間にラジウム塗料がパネライの主力製品となりました。
ラジオミール・ウォッチが誕生するまで
1935年にパネライのラジオミール・ウォッチの設計が始められた当時、この腕時計は極秘軍事機密事項に属しており、開発プロジェクトも厳密な秘密保持のもとで進められていました。
イタリア海軍はまず、市販品の腕時計を使って最初のテストを行いましたが満足のゆく結果が得られませんでした。
そこでイタリア海軍が目を向けたのはフィレンツェのパネライでした。
こうしてパネライは最初の「ラジオミール・ウォッチ」の見本を第1潜水部隊の本部に納品しました。
イタリア海軍が求める基準を満たすため、高い強度を持つ潜水用時計がいくつもテストされました。
イタリア海軍の歴史的な資料には、「ジュゼッペ・パネライが適切に製造された数点の試作品を作動させ、技術的なテストを実施した。あらゆる点で卓越した機能を発揮した。」と記録されています。
イタリア海軍特殊工作隊員が使用した伝説の腕時計
「ラジオミール・ウォッチ」の性能検査が行われたのは1936年。
この腕時計はプロトタイプの段階から実制作に入り、製品として完成するのは2年後の1938年です。
-パネライ初の腕時計の特徴-
- 直径47mmという大きなスティール製クッション型ケース
- ケースにはんだ付けされたラグ
- 円錐状ねじ込み式リュウズ
- パンチングとオイル加工を施したレザーストラップ(潜水服の上から着用できる長さ)
現在のパネライに受け継がれている
イタリア海軍との契約により、パネライの時計が定期的に納品されることとなりました。
ジュゼッペ・パネライは、時計の機能を改善するために文字盤の構造を修正し、2つの層が重なり合うようにしました。
これがサンドイッチ構造の文字盤です。さらに、上層に陽極酸化処理アルミニウムを用いてインデックスと数字を型抜きし、ラジウム塗料がより明るくはっきりと見えるようにしました。文字盤の視認性を高めるためにレイアウトも変更され、アラビア数字は4つの要所のみで、アワーマーカーとして8つのインデックスが配置されました。
いかがでしたでしょうか。
パネライ初の時計は現在も受け継がれています。
数々の改良と革新を重ねた結果、プロフェッショナル仕様のダイバーズウォッチとなりました。
是非、ラグジュアリー・ライフスタイルホテル『W大阪』1階のオフィチーネ パネライ大阪心斎橋ブティックへご試着にいらしてください。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。