こんにちは!友杉です。
いつもパネライ大阪心斎橋ブティックのブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
皆様、機械式時計をお持ちであったり、今からご購入を考えていらっしゃる方で色々調べていたら
”禁止時間帯”という言葉を聞いたこと、見たことがありませんか?
聞いたことはあるけど詳いことは知らない…、操作の仕方がわからない…など
意外と知っているようで知らない方が多いように感じます。
そこで本日は、いまさら聞けない…”禁止時間帯”についてブログを書いていきたいと思います。
ご存知でない方や操作を忘れられた方はこのブログを読んで知っていただければ嬉しいです♪
もうご存じの方はおさらいだと思って読んでくださいませ(笑)
機械式時計の禁止時間帯って?
そもそも”禁止時間帯”ってなんのこと?と思われる方も多いのではないでしょうか。
禁止時間とは、簡単にいうと日付表示のある時計でカレンダー早送りをしてはいけない時間の事です。
ブランドやモデルによりますが一般的に午後8時~午前3時が禁止時間帯となります。
- 数日使用しておらずゼンマイの巻き上げ不足で止まっている場合
- 30日で終わる月の翌日は「1日」なのに「31日」と表示されるのでカレンダーを早送りする必要があります
なぜ禁止時間帯があるの?
機械式時計のカレンダー機構の歯車は午後8時頃からゆっくりとかみ合いだし、午前0時前後でかみ合いカレンダーが変更します。カレンダー変更後もゆっくりと動いて午前3時頃に歯車が離れます。この時間帯に早送り機構を使うと、歯車に無理な力がかかり、故障の原因になります。
午後8時~午前3時とは、あくまでも時計の針の位置であって、現在の時刻とは関係ありません。また、日付は午前0時ちょうどでなく、各ブランドで許容範囲があり、午前0時を超えてゆっくりと変わるモデルもございます。
禁止時間帯がある時計の日付の合わせ方
※今回は4日の午後3時25分に合わせる設定です。
①リューズを2段引く
パネライではリュウズプロテクターのレバーを下げるとリューズの操作が可能です。
リュウズを2段引き時間を禁止時間帯から離します。
②時刻を6時に合わせる
リュウズを2段引いたらリュウズを回し時計の時刻を6時に合わせます。
6時は禁止時間である午後8時~午前3時ではないですし、たとえ禁止時間帯を忘れたとしても
6時だと針をまっすぐにする!とわかりやすいのでおすすめです。
③合わせたい日付の前日に合わせる
時刻を6時に合わせたら、リュウズをカチッと1段階だけ押すようにして戻してあげます。
リュウズを一段引きしている状態になるので合わせたい日付の前日までカレンダーを合わせます。
④時刻を進ませて日付を合わせる
もう一度リュウズを引き(2段引き)、針を時計回しに回して行きます。
時計は機械の構造により若干違いはありますが午前0時前後に日付が変わるようになっています。
⑤午前、午後に気を付けて時刻を合わせる
日付が変わったことを確認し、そのあとは時刻を合わせます。
ここで注意していただきたいのは午前と午後です。
よくあるのは午後3に時を合わせたいのに日付が変わったのを確認しそのまま時刻に合わせると
こちらは午前3時になります。時刻を一周回し3時に針を持ってくると午後3時になります。
えっ?難しそう…と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私も初めて聞いた時はそう思いました!(笑)しかし慣れるとと簡単です☻
禁止時間帯がないキャリバー
パネライ自社製キャリバーP.9010は、時針を回し日付を合わすので禁止時間帯がありません。
なので禁止時間帯を気にせず日付を合わせていただけます。
キャリバーP.9010は、ヌーシャテルのパネライ マニュファクチュールで開発・製造した完全自社製自動巻きムーブメントです。
時針だけを1時間ずつ前後にジャンプさせる機能により、分針の動きに妨げられることなく簡単に時間を調整することができます。この機能は、タイムゾーンが変わる場合や夏時間と冬時間の間を移動する場合に非常に便利です。また、時針の動きに合わせて日付を自動調整する便利な機能も備わっています。
いかがでしたでしょうか。
機械式時計を長くご愛用していただくためにも少しでも参考にして頂ければ嬉しいです!
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