皆様こんにちは。パネライ 大阪心斎橋ブティックの菊池です。
日常生活に不可欠な『時間』。
『時間』は1日の長さが常に一定で、1日を24等分にし、太陽が24時間毎に同じ子午線を通過するという、『仮想太陽』を元に人間が作り出しました。
でも実際の太陽の動きは規則正しいのでしょうか?
1日の長さは必ずしも一定ではありません。その理由は地球が太陽の周りを公転する軌道が楕円であり、地球が太陽に近ければ早く、遠ければ遅く動きます。また、地球の地軸が好転面に対して傾いている事も理由の一つです。
このズレは1年で約0.24日あり、時間にするとだいたい6時間ほどになります。このズレを調整したのが皆様もご存じの4年に1度の『閏年』になります。
では、タイトルにもあるこのモデルの機構である『均時差』とはいったい何なの?という事ですが、人間が仮想で作り出した『平均太陽時間』と、実際には変動がある『真太陽時間』の差の事を言います。
均時差を知る事で、日の出から日の入りまでの中間、太陽がちょうど真上に来る『南中時刻』を読み取ることが出来ます。
ではどの様に均時差を読み取るのか説明します。
均時差は、6時位置にある水平インジケーターで読み取ることが出来ます。
『平均太陽時間』が『真太陽時間』より遅れている場合はマイナス(-)表記になります。
この周期は4月~6月、9月~12月に生じ、11月初旬の-16分が最大となります。
反対の『平均太陽時間』が『真太陽時間』より進んでいる場合はプラス(+)表記になります。
プラス周期は12月~4月、6月~9月に生じ、2月中旬の+14分が最大となります。
もちろん、年に4回、4月15日、6月14日、9月1日、12月24日(時期によって前後することがある)24時間が完全に一致する±0の日があります。
均時差は、3時位置にある『月』を示すカウンターと、4時位置にある『日付』を合わせる事で自動的にその日の差を表示してくれますので、難しい設定が必要ありません。
※写真の日付は10月20日になります。
9時位置にあるカウンターは少し丸みのある針の秒針と、三角形の針は、メインのGMT針が午前か午後なのかを表示し、読み取ることが出来ます。
※この写真では、現在GMT針が午前7時であることを示しています。
ケースサイズは47mmとパネライらしいサイズ感。
ケースには軽量で強度の強いチタンを採用しています。チタンは金属アレルギーの原因となりにくい素材で、金属の中でも際立つ特性を持ち、力学的にも、また耐食性といった面からも優れた特質があります。そのため軍需、航空業界、航空宇宙産業、高級時計の世界においても貴重な金属されています。
風防はドーム型をしており、パネライが制作していた『計器』を彷彿させます。
ケースの裏側からは、パネライ初の自社製キャリバーP.2002をベースにした、P.2002/Eを鑑賞することが出来ます。
手巻き式になりますので、裏側にパワーリザーブ表示があるのはとても便利です。
いかがでしたでしょうか?
今回ご紹介のルミノール イクエーション オブ タイムは年間生産本数が極めて少ないモデルとなります。
是非この機会に実物を見にいらしてください。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。
モデル名:ルミノール イクエーション オブ タイム
ムーブメント:手巻き(パネライ自社製キャリバーP.2002/E)
ケース素材:チタン
防水:10気圧防水
ケースサイズ:47m
価格:3,377,000円(税込)
パネライ ブティック限定販売