皆様、こんにちは!友杉です。
いつもパネライ大阪心斎橋ブティックのブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
蝉の鳴き声が聞こえ本格的に夏がやってきたなと感じました。
梅雨が明けたと思えば雨の日続き…そしてまた暑い日が続きますね。
水分補給や休息をとりながら熱中症にお気を付けくださいませ。
さて、本日のブログは、パネライの用語特集!ということで
シリーズ名の由来であったり、デザインのロゴなどパネライウォッチのコレは何?どういう意味?
というお客様からの疑問を徹底解剖していきたいと思います♪
このブログを読んで少しでもパネライについて知っていただければ嬉しいです☻
では、さっそくパネライの用語特集をご紹介していきます♡
シリーズ名は塗料の名前が由来?
- パネライの原点とも言われる”ラジオミール”
ラジオミール(RADIOMIR)は、ラジウムをベースとした自発光塗料が由来です。
1916年3月23日にフランスで受理された特許書類に記載された塗料の名前です。この塗料というのは、自発光塗料ラジウムを使用した粉末を開発。イタリア軍の海戦用照準器や計器ののダイヤルに塗布され、視認性を高めていました。この極めて明るく発光する塗料は、パネライの主力製品となりました。その後、1935年にイタリア海軍が水中攻撃車両と操作員に関する機密プログラムを開設し、パネライはこの軍事活動に役立つ機器の開発に参加しました。その時に完成したのが高い強度を誇る潜水用時計として、ラジオミール塗料を塗布した時計が完成し、現在のラジオミールシリーズの元となりました。
- パネライを代表するシリーズといえば”ルミノール”
ルミノール(LUMINOR)は、トリチウムをベースとした自発光塗料が由来です。
1949年1月11日に特許を取得しています。軍事・民事的にも原子力の技術が発達することで、放射性物質を含む物質の取り扱いに注意が必要である事に気づきました。そこで、ジュゼッペ・パネライはトリチウムをベースとする、放射性物質の少ない発光物質である『ルミノール』を開発しました。
サンドイッチ文字盤とは?
夜光塗料を塗布した文字盤の上に、インデックス部分をくり抜いた文字盤を重ねることでくり抜いた部分から下の夜光塗料が見える、といった文字盤が2重構造のものです。
1938年以降、イタリア海軍によるダイバーズウォッチの需要が高まり、パネライは改良を繰り返しながら「ラジオミール」を納入していました。この頃最も革新的だったのは、文字盤の構造でした。これはマーカーや数字が彫った部分に当初は自己発光塗料をを塗り込んだ一枚のプレートから、いわゆる「サンドイッチ構造」の文字盤へ変わったのです。かつて無いレベルの光度を実現するため、オフィチーネ パネライがデザインしたこの文字盤は最初は3層で構成されていました。上側のプレートには穴をあけ、下側のプレートには無地のまま夜光素材を塗布しました(ラジオミールと後のルミノール)。上下のプレートの間に透明なプレキシガラス®製のディスクを挟み発光物質を保護した状態で結合します。この方法により、大量の自己発光物質を文字盤上に保持することができたのです。時計は夜間も非常に明るく、水中任務の際には位置が悟られないように時計を泥や海藻で覆う必要があるほどでした。サンドイッチ構造はその後改良が重ねられ、現在は2枚のプレートによる構造になっています。理想的なレベルの明るさと持続性を実現するため、今日パネライは特殊な高性能顔料からなるスイス製「グレードA」のスーパールミノバ®を使用しています。
リューズプロテクターとは?
一目見てパネライとわかる特徴と言えば”リューズプロテクター”ではないでしょうか。
1956年、パネライが「エジプシャン」モデルを開発、リュウズプロテクターの特許を取得しました。
パネライは、イタリア海軍の承認を得てエジプト海軍に軍用時計を供給。
ケースサイズ60mm、潜水時間を計測できるスケール付き回転式ベゼル、8日間のパワーリザーブ、軍事使用に耐える堅牢性と優れた防水性、そしてリュウズプロテクターを採用した“エジツィアーノ(Egiziano)”が、リュウズプロテクターを初めて採用されたモデルでした。
ちなみに現代のサブマーシブルのインスピレーションとなったモデルです。
スモールセコンドが9時位置にある理由は?
イタリア海軍特殊潜水部隊の軍用時計として納入していたパネライウォッチ。特許を取得していた発光物質のラジオミールやルミノールを使用したコンパスや深水計に加え、時計は任務遂行の重要な役割を果たしていました。地中海の水中任務において、数秒の誤差が作戦成功のカギを握っていました。そこで必要とされたのが『時計』で、あらゆる作戦において仲間同士の時間の同期に使用されていました。
そのため時間と分だけの時計では正確な同期が出来ない為、秒針が必要なこと、さらに視認性が高い秒針を備えた時計を装備する必要性がありました。そこでパネライは、8日間のパワーリザーブを備えたアンジェリュス🄬製のムーブメントを使用し、9時位置にスモールセコンドを配置した時計を製作しました。この時計により、特殊部隊は完全に足並みを揃えた作戦を遂行することが出来ました。
デザインのロゴの意味は?
文字盤や裏蓋、ストラップにあるロゴを見て、これは何?というお客様からのご質問が多いロゴをご説明していきます。
- S.L.C(Siluri a Lenta Corsa)
サブマーシブルの裏蓋に刻印されています。
※モデルによっては違うものが刻印されています
『S.L.C(Siluri a Lenta Corsa)』。これは【低速魚雷】のことで、2名の操縦員がまたがって乗る魚雷の名称です。
S.L.Cは、ほぼ潜水状態を保ちながら停泊中の敵艦の下まで航行します。到着すると2名の襲撃隊は約230から250キログラムの火薬を充填した爆弾を潜水艇から外し、時限発火装置をセットして船底に取り付けました。このような作戦では、任務の開始から爆弾の装着、潜水時間の長さから帰還まで、すべてが正確な時間軸に沿って寸分の狂いもなく遂行されなければならなかった為、腕時計やタイマーの信頼性は、確実な攻撃の為には不可欠なものでありました。1940年6月10日から1943年9月8日までにこのような作戦は20回以上も行われ、パネライの時計はこのミッションの成功に大きく関わっていました。
- ”OP”ロゴ
OPとは、【OFFICINE PANERA(オフィチーネパネライ)】の略です。
OとPの文字と上下を示す2つの矢印を組み合わせたこのロゴは、パネライがこれまで製造に携わってきた潜水用・航空用の計器、つまり海と空という2つの分野を示しています。
いかがでしたでしょうか。
パネライウォッチの特徴であったり、シリーズのモデルなどパネライの歴史が関係しています。
1966年の大洪水で資料が散逸しパネライの歴史の大半は、謎のベールに包まれています。
ミステリアスであることもパネライの魅力なのではないでしょうか。
次回は、モデル名の意味についてブログを書きたいと思います!
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