皆様こんにちは、パネライ 大阪心斎橋ブティックの菊池です。
今日は、2023年『Una Storia Leggendaria(伝説の物語)』のコンセプトを元に発表された『ラジオミール』についてお話しします。
ラジオミールの名前の由来は?
ラジオミールという名前がイタリアで商標登録されたのは1915年。
当時のパネライは時計店経営の傍ら、専門家が使用する様々な『レンズ』の制作も行っていました。また、3代目であるグイド・パネライは、義父が営んでいた会社の事業(軍用の飯盒、食料関係の装備品を作る会社)も引き継いでおり、のちにイタリア国防省へ軍備品の納入業者としての地位を確立していきました。
第一次世界大戦(1914年~1918年)勃発前には、イタリア海軍に対して以前よりはるかに精密な機器を納入するようになっており、1915年に納入された『ロンコーニ照準器』に、蛍光性が抜群に高く完全な暗闇でも武器を使用できる『ラジオミール』が使用されていました。
『ラジオミール』は蛍光性の硫化亜鉛と臭化ラジウム、メントリウムを合成して作られたパネライが特許を取得した特殊な物質です。この革新的技術によって、パネライ製の照準器は蛍光性に関して他社の製品をまったく寄せ付けない特別な存在となりました。また、パネライは機械式の計算機や魚雷や地雷の信管用の様々な時限装置もイタリア海軍に納入しており、イタリア海軍参謀本部のほぼメンバーとして活躍していました。
ラジオミールウォッチの誕生
第二次世界大戦(1939年~1945年)の時期までにはイタリア海軍との関係は一層親密なものとなっていました。イタリア海軍は1935年に新しい水中攻撃車両と操作員に関する機密プロジェクトを開始しました。このプロジェクトに必要となる機器の中に、潜水用腕時計が機密事項として属しておりました。
イタリア海軍は市販用の腕時計をいくつもテストしましたが、海軍が求める基準に満たすものはありませんでした。そこでパネライはいくつかの試作品を提案し、最高の結果を出した時計が上記写真にあるロレックス・ジュネーブが提供した製品にパネライが改良を加えた、直径47mmの大きなクッションシェイプ型のウォッチ。現在の『ラジオミール』に繋がるタイムピースが完成しました。
パネライウォッチの伝説が現代に蘇る。
2023年の新作でスタートを切ったのは、新しい40mmサイズの『クアランタ』。ドゥエシリーズよりも薄型の10.15mmとエレガントな装いに合うクラシカルな1本。オリジナルデザインをうまく現代の装いに取りいれたモデルは人気が出る事間違いなし!腕乗りが良く、実際のサイズよりもコンパクトで、男女問わずお使いいただけるモデルとなります。
いかがでしたでしょうか?
今年はラジオミールの新作モデルが多く発表されています。
早速クアランタも入荷しましたが、5月にもいくつかのモデルが入荷する予定です。
パネライの原点であるラジオミールからルミノールへ変わった理由など、ぜひ店頭に聞きにいらしてください。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。