皆様こんにちは、パネライ 大阪心斎橋ブティックの菊池です。
本日は当店が行っている無料アフターサービスの『精度チェック』についてご紹介いたします。
機械式時計をお持ちでない方は、精度チェック?となるかもしれません。
機械式時計はゼンマイが解ける力を動力にしていますので、巻き上げ量や腕時計の姿勢差などの使用条件によって精度が変化します。また、磁気を帯びてしまっていたり、外的要因によって大きな誤差が生じてしまう場合もございます。少し遅れている・進んでいる様な気がする…と感じても、数日間じっくり観察しなければ解りにくく、ご自身での判断は難しいと思います。
当店では、お時計の日差が何秒あるのかを専門機器を使用してお調べする事が可能です。
写真のように、左から『歩度』『片振り』『振り角』の三項目を見ます。
『歩度』が一番わかりやすいと思いますが、同じ姿勢で時計を1日置いた場合の時間のズレを読み取ります。写真の場合は日差±0秒となります。外的要因の無い同じ姿勢での精度になりますので、必ずしも使用している場合の精度とは数値に差が出ます。
次に『片振り』ですが、ビートエラーとも言います。
これはテンプの中心が本来の位置からずれて、テンプ中心にある渦を巻いているヒゲゼンマイの伸縮時の誤差(広がるのにかかる時間と縮むのにかかる時間)に差が大きく生じていないかをチェックします。この差が大きすぎると、精度がブレてしまい止まりの原因にもなります。だいたい0.0ms~0.2msが正常範囲と言われています。
最後の『振り角』は機械式時計の心臓部である【テンプ】の動く振り幅の事です。
上の動画のようにテンプは左右に行ったり来たりを繰り返しますが、振り角とは片道どれぐらいの角度回転したかを計測します。
『振り角』は、角度が大きければ外部からのショックに強くなり、精度が安定すると言われています。ただ、300°を大きく超えると、振り石が反対側のアンクルに当たってしまう反発力で、異常な進み方をする【振り当たり】を起こしてしまう可能性が高くなります。その為、最近のモデルは300°までに抑える事で、その症状が起きてしまう事を抑えています。280°あたりが、振り当たりの起こらないバランスの取れた角度だと言われています。
いかがでしたでしょうか?
アフターサービスは精度チェックの他に、お時計の洗浄、磁気帯びのチェック・脱磁をさせて頂いております。
是非、パネライ 大阪心斎橋ブティックへパネライの世界観を体感しにいらしてください。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。