皆様、こんにちは。谷です。
今年はそうめんやすいかなど夏を代表する食べ物は召し上がりましたか?
日本を代表する麺類と言えば、ラーメンやうどんなどが挙げられますが、それぞれRamen,Udonと海外でもローマ字で表記されるほど人気の麺類なんですよ。
では、そうめんはどうでしょうか?そうめんは英語でJapanese thin noddle と呼ばれていて、まだまだ普及率が低いのが現状です。
同じ麺類でもこんなに違ってくるなんて、面白いですよね!
さて、今回もA.ランゲ&ゾーネを立ち上げた、フェルディナンド・アドルフ・ランゲがスイスやフランスで修業した時に学んだことを書いた手帳の44ページから45ページを解説していきます。
A.ランゲ&ゾーネの設立者フェルディナンド・アドルフ・ランゲについての第19弾をご案内します。
(当シリーズはラインハルト・マイス氏が語った内容の資料をもとにお伝えしています。)
アドルフランゲの出生や学生生活などについてはそれぞれの章をご覧ください。
①ランゲの生みの親『アドルフ・ランゲ』の生い立ちと幼少期
②ランゲ少年、時計師への道のり
③ランゲ青年、時計製造国フランスに行く
④‐⑫旅の手帳の中身とは?(Page4-Page43まで)
あらすじ
1815年2月18日に、ドレスデンにてアドルフ・ランゲは生まれる。
両親が離婚した後、ランゲ少年は知り合いの商家に引き取られて育ちます。育ての親のおかげで、ドレスデン技術学校に通わせたもらった彼はハイレベルな時計の知識を身に着けます。
1830年からは学生をしながらグートケスの弟子として実践トレーニングを積み、1835年、彼は当時時計大国であるフランスに旅をします。
旅に出る前に師匠グートケスにもらった手帳には、メッセージがかかれており「祖国を忘れることなかれ」から始まるメッセージがあります。現在も手帳は本社にて保管され、時計製作の際には必ず目を通しているようです。
では、『旅の手帳』に書かれていた事とは?今回44-45ぺージの内容を記載していきます。
Page44-45
8日間の旅行用時計(クォーターリピーターとアラーム)の脱進機はクロノメーターバランスと螺旋状のヒゲゼンマイを持っていました。
リピーターの仕組みは、古い時計でも似たようなものでした。
チャイムの中に取り付けられているレバーFを引っ張ります。
オールオアナッシングレバーgは確実に解放されます。ムーブメントはダイヤル(文字盤)側から巻かれており、最も上には日付表示のディスクが付きます。
レバーhは週間歯車(表示されない)を24時間歯車(アラームの下にある歯車i)まで開放します。
ブレゲによってつくられた巻き上がりのメカニズム(Nos4685と2793の比較)は文字盤の下にあり、カレンダー機構はその空白のスペースに位置します。またレバーkを開放することでアラームが鳴ります。
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チャイムとアラーム付きのトラベリングクロック、クロノメーターテンプ付きレバー脱進機の印象的な内容と電車がモチーフのレイアウト
a…クォーターカム
b…クォーターラック
c・d…ハンマー・レバー(チャイムの為の)
e…日付レバー
f…開放するさいの引きレバー
g…オールオアナッシングレバー
h…日付変更レバー
i…時間用のストライキング歯車
j…アラーム解放歯車
k…アラーム解放レバー
まとめ
いかがでしたか?
再び手帳の中にブレゲの名前がありましたね。
アドルフランゲはブレゲが発明した時計の構造を必死に勉強し、時計の知識を身に着けようとしていたのがうかがえます。
1835年から更に時計の技術を発展させるために学ぶアドルフランゲ。
彼から学ぶことは、時計の知識だけでなく、興味のある事への探求心の大切さ、継続する事のすばらしさを感じます。
皆様は、何か感じたことはありますか?
次回は47ページから49ページのご案内いたします。