皆様こんにちは。
いつもパネライ大阪心斎橋ブティックのブログをご覧くださり誠にありがとうございます。
パネライと言えば?と聞かれると、イタリア海軍の軍用時計、サンドイッチ文字盤、ルミノールなど
いくつか思い浮かぶのではないでしょうか。
そんな中でも1番に思いつくのは”リュウズプロテクター”かと思います。
今やパネライの代名詞ともいえるリュウズプロテクターですが、
デザインで考えられたのではなく、誕生したのには理由があるんです。
そこで本日は”リュウズプロテクター”についてブログを書いていきたいと思います。
元々はリュウズプロテクターはなかった?
パネライが初めてイタリア海軍に納品された最初の腕時計は、直径47mmという大きなスティール製クッション型ケース、ケースにはんだ付けされたラグ、パンチングとオイル加工を施したレザーストラップ(潜水服の上から着用できる長さ)、そしてリュウズは円錐状ねじ込み式リュウズでした。
第二次世界大戦後、潜水工作の重要性が高まるにつれ、イタリア海軍からさらに明確な要件が出されるようになりました。軍事用時計には、過酷な状況において、水中に長時間滞在できることが求められました。
ケースは一塊の金属から成型され、ハンドルが取り付けられ、形状はクッション型のままですが、側面のエッジがより強調されています。
「ラジオミール」に使われていた円錐状のリュウズに変わり、チューブ状の円筒型ねじ込み式リュウズが採用。
ラグをケースと同じ一塊の金属ブロックから製造したため、強度が向上しました。
リュウズプロテクターの開発
あらゆる使用環境でも巻き上げリュウズの防水性を確保する機構が開発しました。
初の腕時計に採用されたねじ込み式リュウズが排除され、根本的な変更が加えられました。
それは、ケースの側面にレバー付きのリュウズ保護ブロックを配したもので、このレバーを起こすと、リュウズのブロックが解除され巻き上げと時刻合わせが可能となり、閉じるとリュウズがケースにしっかり固定され水の侵入を防ぐという方式のものでした。いわゆる”リュウズプロテクター”です。
現在でもパネライの腕時計を特徴づけ、他のブランドまったく異なる独特の個性を形成する重要な革新的機構です。
特許を取得したリュウズプロテクター
リュウズプロテクターは1956年にイタリア、特許が認可されました。
資料には「器具の制御ボタン、特に時計の巻き上げ及び時計合わせ用のボタンに対する防止装置」
についての特許が、フランス、スイス、イギリス、アメリカで相次いで登録されました。
いかがでしたでしょうか。
いまやパネライウォッチの代名詞でもある”リュウズプロテクター”。
歴史を知ると面白いですよね。
是非、ラグジュアリー・ライフスタイルホテル『W大阪』1階のパネライ大阪心斎橋ブティックへご試着にいらしてください。皆様のご来店を心よりお待ちしております。