皆様こんにちは、パネライ大阪心斎橋ブティックの菊池です。
本日はパネライの特徴の1つでもある【サンドイッチ文字盤】についてお話ししたいと思います。
元々、パネライウォッチシリーズの名称にもなっている『ラジオミール』『ルミノール』という名前は、パネライが特許を取得した発光塗料の名称である事はこのブログでも何度かご紹介させて頂いたと思います。
この発光塗料をいかに暗闇で視認性良く見せる事が出来るのか?発光する事で敵に見つからないようにするにはどうするべきか?この2点をうまく解消したのが、このサンドイッチ文字盤になります。
サンドイッチ文字盤の理由その①視認性
これはスポットライトと蛍光灯をイメージして頂くとわかりやすいと思います。
蛍光灯は一般的な塗料を上に塗るタイプで例えます。
上に塗布する事で文字盤に反射したり、180°光を放ちますので全体的に少しぼやけているのがわかると思います。今は蓄光塗料となっていますので、適度な光り方で視認性に問題はありませんが、パネライが戦時中に使用していた塗料は自発光の為、明るさが今より強く、ぼやけてしまう事で視認性が低下してしまいます。特に正確な時刻をミッション中の深海で瞬時に読み取るには難しいと思われます。
そこでパネライが開発したのが『サンドイッチ文字盤』になります。
サンドイッチ文字盤は、スポットライトをイメージして頂くとわかりやすいと思います。
塗料の上に、数字やバーが切り抜かれた文字盤を覆う事で、1点方向にのみ光を放つようになります。それにより、全体的にぼやける事無く現在時刻の表示をハッキリと読み取ることが出来ます。
サンドイッチ文字盤の理由その②敵から身を守る為の工夫
次にサンドイッチ文字盤の特徴として、発光する事で海中での任務中、敵に水面から見つかってしまい、攻撃を受けるリスクを抑える効果がありました。
これは資料に書かれているのですが、パネライが時計を納入する前、深水計などの計器に使用されていたラジオミール塗料の光が強すぎ、水面から敵に攻撃を受けたという事がありました。この時は風防を黒で覆い、隙間から覗き込んで計器を読み取るという仕組みを取っていたそうです。
写真をぼやけて申し訳ありません…。2の数字を見て頂くとわかりやすいと思いますが、斜めから見ると溝に隠れて光が見えにくいのがわかりますでしょうか?これにより、水面から見えにくくなる事で敵に気付かれずに任務を遂行する事が出来ました。
いかがでしたでしょうか?
パネライは何故このデザイン?という疑問の多いブランドだと思います。理由を知って頂く事で、パネライの魅力に興味を持っていただければと思います。
是非、ラグジュアリー・ライフスタイルホテル『W大阪』1階、パネライ 大阪心斎橋ブティックにパネライの世界観を体感し、お気に入りのアイテムを見つけにいらしてください。皆様のご来店を心よりお待ちしております。
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