皆様こんにちは、小田です。
春だからなのか最近お昼に眠くなるなぁと感じていたのですが、花粉症の薬の副作用でした。
困るので処方を変えてもらいます…。

今回は既に生産終了された希少なモデル「ラジオミール PAM00577」のご紹介です。

ドット＆バーインデックス

パネライの『ルミノール』『ラジオミール』はアラビア数字とバーインデックスを使用した文字盤が主流となっています。
しかしこちらモデルは『サブマーシブル』に使用されるバーインデックスとドットインデックスの組み合わせです。
さらにサンドイッチダイヤルで使用しているとてもユニークな１本となります。

6時位置のS.L.Cマーク

ダイヤルに6時位置にあるマークは『S.L.C（Siluri a Lenta Corsa)』。これはイタリア軍の【低速魚雷】の事で、2名の操縦員がまたがって乗る魚雷の名称です。
イタリア海軍との関りを感じさせるデザインとなっていますね。

S.L.Cは、時限発火装置をセットして船底に取り付け爆発させるという構造でした。このような作戦では、任務の開始から爆弾の装着、潜水時間の長さから帰還まで、すべてが正確な時間軸に沿って寸分の狂いもなく遂行されなければならなかった為、操縦士の腕時計やタイマーの信頼性は、確実な攻撃の為には不可欠なものでありました。
1940年6月10日から1943年9月8日までにこのような作戦はイタリア軍で20回以上も行われ、パネライの時計はこのミッションの成功に大きく関わっていました。

最後のブラックセラミックモデル

ケース素材はマットな質感のブラックセラミックを採用。
現行モデルではブラックセラミックを使ったものはこちらが最後のモデルとなっていますので、その点においても珍しいです。
直径は48mmとパネライらしい存在感となりますが、全体的に真っ黒なので締まった印象です。

ストラップは、当時の部隊が当時着用していた際に使用していた形状に似ており、サイドが切りっぱなしのヴィンテージ感をプラス。
使用期間が長くなるほど味わいが出てくると思います。

手巻きムーブメント

裏側はスケルトンで今では珍しい手巻きムーブメントのパネライ完全自社製キャリバー「P.3000」が見ることができます。
ケースに合わせてスモークガラスで見た目をブラックカラーに揃えてあり、細かい統一感が嬉しいポイントです。

いかがでしょうか。
当店ではこの他にも珍しいモデルや最新のモデルなど幅広く取り揃えております。
是非とも店頭へお気軽にいらしてください。