皆様、こんにちは。谷です。
もう一年の半分まで来ましたね!年々1年の体感スピードが速くなりつつあります。
先人のことわざで『歳月人を待たず』とありますが、全くその通りです。
このことわざの様にわずかな時間でも有意義に楽しく過ごしたいですね。
さて、A.ランゲ&ゾーネの時計と言えば『ムーブメント』ですが、そのお仕上げがどのような工程を得て、できているのかご存じですか?
今回は、A.ランゲ&ゾーネのお仕上げのほんの一部をお伝えしていきます。
テンプ受けに施される手彫りは唯一無二。『エングレービング』とは?
A.ランゲ&ゾーネの時計には多くのお仕上げが施されていますが、最も有名な仕上げは『エングレービング』ではないでしょうか?
1つ1つスタッフが手彫りを行い、生み出す模様は唯一無二のデザインです。
ランゲの時計に彫られるハンドエングレービングは、ドイツ本国にある工房で彫られているのですが、エングレービングを彫る人たちの事を『エングレーバー』と呼び、超少人数制でテンプ受けにエングレービングを施していくのです。
施されたエングレービングは花や葉っぱなどのデザインをベースに、1人1人彫る深さやデザイン同士の間隔などが異なる為、ドイツ本国のお修理担当者はエングレービングを見るだけで誰が彫ったのかわかるといわれています。
美しい魚のうろこ模様を作るのにかかる時間は?『ペルラージュ』とは?
地板に施されている『ペルラージュ』仕上げは、地板に施されているだけではありません。
各種プレートや受けの内側に用いられるほか、外からは見ることができない地板のダイヤル側にも施されています。
美しいウロコ装飾を入れるには、回転する研磨棒を使い、部品の表面にごく短時間だけ研磨棒を押しつけます。
部品の外側から内側へ向けて、円形のペルラージュ模様が重なるように装飾を入れてゆき、その作業は地板だけでも1日かかるといわれています。
思わず息を吞んでしまう作業。『鏡面仕上げ』とは?
ガンギ車のカバープレートや、スワンネック形バネなどのムーブメント部品の表面を鏡のように仕上げるには、緻密な作業が必要です。職人が納得するまで磨き続ける鏡面仕上げには、最大2時間もかかります。
部品の鏡面仕上げは、仕上げ職人が部品をニワトコの木にパーツを留めて、8の字を描くようにダイヤモンドの粉をまぶした研磨紙に擦りつける作業で、研磨紙を目の粗いものから順に細かいものに取り替えてゆきます。
ほんの小さな埃の粒が部品と研磨材料の間に挟まったり、部品を押す力が少しでも強すぎたりすると、それだけでそれまでの作業がすべて台無しになってしまうので、油断は禁物です。
まとめ
いかがでしたか?
どの仕上げも手作業で行われており、とても時間がかかる作業ですね。
ランゲの時計の生産本数が少ないのも納得です。
是非、店頭でA.ランゲ&ゾーネの時計の細部までゆっくりとご覧くださいませ。
皆様のご来店をスタッフ一同お待ちいたしております。