皆様こんにちは、菊池です。
今回ご紹介する『サクソニア』のモデル名は、創業者フェルディナンド=A.ランゲが高級時計産業を興したブランドの故郷でもある、ドイツ東部のザクセンが由来です。このファミリーは非常にシンプルですが、複雑なモデルを作成する時と同じように、完璧な時計に仕上げるという事に力を注いでいます。よって、サクソニアはフェルディナンド=A.ランゲの完璧な時計を追求する努力と、常に改良し続ける姿勢が反映されているファミリーと言えます。
写真で正面から見ると秒針があるのと無いもの、分目盛りがあるのと無いものくらいしか違いは解らないと思います。
では、ケースサイドから2つを見比べてみましょう。
サクソニアは厚みが7.3mm、サクソニアフラッハは5.9mmと、1.4mmも厚みが異なります。フラッハに搭載されているムーブメントは厚さがわずか2.9mm。この薄型の手巻きムーブメントでパワーリザーブを72時間も備えているのは驚きです。
次はケースバックからムーブメントを見比べていきましょう。
まず、サクソニアフラッハです。
手巻きキャリバーL093.1を搭載。ケースサイドから見た際にもお話しましたが、厚さがたったの2.9mmとコレクションの中で最も薄型のムーブメントです。4分の3プレート上に見える螺旋を描くサンバースト模様の歯車は、丸穴車(巻上機構のパーツで、竜頭から伝わった動力を角穴車へ伝える役割)と、角穴車(香箱芯と繋がっている歯車で、丸穴車から伝わった動力でゼンマイを巻き上げる)です。プレートから顔を出すことで、厚みを抑えられています。
次はサクソニアです。
2015年に発表された自社製キャリバーL941.1はランゲらしさが詰まったデザイン。洋銀製の4分の3プレート、ブルースチールで留められたゴールドシャトン、昔ながらのチラネジテンプなど、完璧を追求するランゲの姿勢を物語っています。
いかがでしたでしょうか?
正面からの見た目には大きく違いは解りませんが、視点を変えて見ていくことでA.ランゲ&ゾーネの完璧を追求する努力を感じていただけると思います。是非、店頭にてA.ランゲ&ゾーネの世界観を体感しにいらしてください。
A.ランゲ&ゾーネ(A.LANGE&SÖHNE)
モデル名:サクソニア フラッハ
品番: LS2013AM 201.027
ケース径:37mm
防水:3気圧防水
ケース素材:K18ホワイトゴールド
その他:72時間パワーリザーブ
価格: ¥2,178,000.-(税込み)
モデル名:サクソニア
品番: LS2193AJ 219.026
ケース径:35mm
防水:3気圧防水
ケース素材:K18ホワイトゴールド
その他:45時間パワーリザーブ
価格: ¥2,145,000.-(税込み)