皆様こんにちは、パネライ 大阪心斎橋ブティックの菊池です。
本日はパネライの公式ホームページの『技術特性』を、項目ごとにPAM01321を例にして詳しく見ていきましょう!ファーストウォッチをお考えの方は、どういう意味?と思うことが多いと思いますので、是非参考にして頂ければと思います。
まず、公式ホームページの『技術特性』には下の写真の様な内容が書かれています。
今回は一番上のムーブメントについて解説していきます。
・自動巻きメカニカル・・・機械式時計には大きく分けて『手巻き』『自動巻き』と2つあります。この時計は自動巻きという意味です。
・パネライ自社製P.9012キャリバー・・・キャリバーとは『ムーブメントの種類』の事。このモデルにはパネライが自社で開発から組み立てまで行った、P.9012という名前の機械を搭載しているという意味です。
・径13 3/4リーニュ・・・リーニュとは、メートル法導入以前のフランスで使われていた長さの単位で、1リーニュが約2.25ミリメートルなので、このキャリバーの直径は約31mmとなります。キャリバーは円形に近い形状で作られていることから、用途上、慣習的に使用されているようです。
・厚さ6.0mm・・・これはキャリバーの厚さです。厚みが大きければ大きいほど、時計が全体的に分厚くなります。
・31石・・・石とは腕時計に重要なパーツの1つで、ケースバックから見える赤色の人工ルビーの事です。機械式時計は、ガンギ車など回転する歯車に軸を通し、『地板』と『受け』で挟み込む構造となっています。その軸が接する部分は回転往復運動を繰り返す際に摩擦が生じます。その回転往復運動を正確に長く保つために、この『石』が必要となります。このモデルは、その『石』が31石使用されていることを意味します。
・グリュシデュール®製テンプ・・・グリュシデュール®製テンプはベリリウム合金の一種で、一般的に使用される真鍮やニッケルは安価で加工しやすいですが、温度変化による膨張率の変化が大きく傷がつきやすいため、安定性のあるこの素材を使用している事が多いです。
・振動数28,800回/時・・・これは、1時間で動くテンプの振り幅の数の事です。振動数が多ければ理論上時計の精度は向上しますが、パワーリザーブ(ゼンマイが完全に巻き上がった状態から止まるまでの時間)が短くなり、部品が摩耗しやすくなります。28,800回/時は量産型機械式時計の正確性・長いパワーリザーブ・部品の摩耗を考えた結果、一番最適な振動数と現在は考えられています。
・インカブロック®耐震機構・・・インカブロック🄬とは耐震装置の名称で、耐震機構では最も有名なものです。衝撃によってテンプにある『天真(テンプの芯棒の事)』が折れてしまわない様にする為の機構です。
・パワーリザーブ3日間・・・これはゼンマイを巻き上げきった状態から、時計を着用せず保管していた状態で止まるまで3日間という意味です。一般的な時計は約2日間が多い中、パネライウォッチのほとんどの時計がパワーリザーブ3日間以上あります。
・2バレル・・・ゼンマイの駆動時間を長くするために、ゼンマイを収めた香箱を2つ備えているという事です。そのため、各パーツのサイズを小型化したりし、ムーブメントのスペースを空ける必要がありますので、製造には高度な技術が必要です。ツインバレルは駆動時間が延びる分、精度の安定性が増すメリットがあります。
・ゼロリセット・・・これは、時刻合わせの際にとても便利な機能で、竜頭を時刻合わせのポイントまで引いた際、秒針が0秒の所まで瞬時に移動する機構の事です。時報などで正確に時刻を合わせなおす際ほとんどの時計は秒針が0の位置に来るまで待ち、竜頭を引きだします。この機構は、0秒を合わせる時間と労力を補い、正しい時間を合わせやすくしてくれます。
いかがでしたでしょうか?
用語や書かれている内容を理解する事で、時計選びの幅も大きく広がると思います。『カッコイイ』から買うのはもちろんですが、その時計の
持つ特徴やブランドの歴史を知って頂く事で、購入する時計への『愛着』は増すと思います。
是非、ラグジュアリー・ライフスタイルホテル『W大阪』1階、最新コンセプト什器を採用したパネライ 大阪心斎橋ブティックにて、ブランドの世界観を体感し、お気に入りのアイテムを見つけにいらしてください。皆様のご来店を心よりお待ちしております。
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