皆様、こんにちは。谷です。
11月からは御堂筋イルミネーションが始まります。
毎年、イルミネーションが始まると、もう今年も終わりだな…と感じます。
皆様はどんな時に今年の終わりを感じますか?
さて、今回はA.ランゲ&ゾーネの2代目『リヒャルト・ランゲ』についてです。
彼の名前が付いたモデルシリーズを通じて、彼の人物像を探っていきましょう。まずはお時計の紹介です。
サイズ径が40.5㎜のドレスウォッチ『リヒャルト・ランゲ』とは?
今まで大きい時計や、厚みのある時計をされていた方からすると、ランゲの平均サイズ38.5㎜は少し物足りないと感じることがあるのではないでしょうか?
『リヒャルト・ランゲ』は、サイズが40.5㎜と少し大き目のドレスウォッチとなるので、大きい時計が好きな方、ドレスウォッチがいいけど大きめがいいという方には1本にはお勧めです。
更に10.5㎜の厚みがある事で、40.5㎜のサイズを感じさせないクラシカルな時計となっています。
シンプルなセンターセコンド付きの3針モデルは、視認性も高く、飽きにくいため長くお使いいただけます。
全てのランゲの時計にある共通点!?ランゲらしさ満載のラグのデザイン効果とは?
A.ランゲ&ゾーネの時計の共通点の1つが、短くて、太い『ラグ』です。
この『ラグ』を用いることで、装着感を高めます。短くて太い『ラグ』は大きい時計や厚みのある時計との共通点でもあるので、今まで大きい時計を着けていた方も使いやすいのではないでしょうか?
また、短くて太い『ラグ』がある事で、カジュアルにもお使いいただけます。
文字盤がシンプルで、使用している色が、赤、青、白、ピンクゴールドの4色使いの為、お洋服とのカラーとも合わせやすくなります。
どうして『リヒャルト・ランゲ』だけ大きめサイズなの?
『リヒャルト・ランゲ』の時計が、大きい理由は『モデルになった懐中時計』が関係しています。
その懐中時計は、デッキウォッチ。いわゆる観測用の懐中時計として活躍していました。
ランゲの懐中時計がツェッペリン飛行船に納品された1935年は、パソコンなどのハイテク機器は無い時代。そのため、実験や観測の時間経過を測るには『懐中時計』しかなかったのです。時間を計測する中で重要視されたのが、懐中時計の精度とリューズを差し込んでから動くまでの時差でした。
機械式時計は、ゼンマイがほどける力で動いています。身近なものだと、オルゴールやチョロQなどが当てはまります。
これらのゼンマイ仕掛けのおもちゃは、最初は勢いよく動き、一定時間は安定し、最後には止まってしまいます。
機械式時計も同じです。
しかし、『リヒャルト・ランゲ』に関しては、元々がデッキウォッチからインスパイアを受けているため、安定している時間数しか動かないような仕組みとなっています。そのため、パーツ数が多くなり高さが10.5㎜、パワーリザーブは38時間となっているのです。
更に、『リヒャルト・ランゲ』はリューズを差し込んでから、秒針が動き出すまでの時差は他の時計よりも少ないのです。
モデルになった懐中時計を更に現代風に解釈し、精度を上げた『リヒャルト・ランゲ』の時計は、A.ランゲ&ゾーネの歴史を垣間見れる時計の1本です。
リヒャルト・ランゲが成し遂げたこととは?
彼は数多くの時計師を輩出したランゲ一族の中でも一番の発明家であり、同時に自らも優秀な科学者でありました。彼は時計計測技術の発展に先駆的な役割を果たしており、その敬意の証として『リヒャルト・ランゲ』が発表されました。
リヒャルト・ランゲが1930年に取得した特許件数は27件もあります。いかに彼が発明精神が旺盛だったのかがわかりますね。中でも、ベリリウムを添加した合金にはヒゲゼンマイの歩度を調節する効果があり、現在の機械式時計にも用いられています。
そんな彼の功績を称えて発表された『リヒャルト・ランゲ』は、最高水準の精度と高い視認性を突き詰めた1本になります。
リヒャルト・ランゲと呼ばれる時計に込めた想いと機構とは?
ランゲ自社のヒゲゼンマイは、リヒャルト・ランゲが発見した技術と最新の技術が融合されてでいています。更に、動力制御メカニズムやトゥールビヨン、チェーンフュジー機構などが精度を高めています。
『リヒャルト・ランゲ』のデザインには、「大型高性能科学観測用デッキウォッチ」の特徴が取り入れられいます。
1935年にランゲが発明したデッキウォッチのうち2個が、フリードリッヒスハーフェンにあったツェッペリン飛行船工場に納入されいます。航路決定や燃料の計算になくてはならい計器として採用されました。
(写真はA.ランゲ&ゾーネ ブティック 大阪心斎橋にある、ツェッペリン飛行船の模型です)
まとめ
いかがでしたか?
A.ランゲ&ゾーネらしい時計のエピソードがつまった『リヒャルト・ランゲ』。
ランゲ1などの王道のA.ランゲ&ゾーネを代表する時計を所有するのも楽しいですが、ムーブメントの魅力やA.ランゲ&ゾーネの技術力などを楽しむにはリヒャルト・ランゲがオススメです♪
是非、一度店舗に足を運んでみてくださいね!