皆様、こんにちは。谷です。
暑い日が続いたかと思うと、ゲリラ豪雨が降る不安定な天気ではありますが、皆様お元気ですか?
8月がスタートしたばかりではありますが、夏風邪なども流行っていますので気を付けてお過ごしください。
さて、今回は3針の『1815』をご紹介していきます。
シンプルな三針モデルの魅力を持つ1815
皆様は1815と聞いてどんなイメージがありますか?
カジュアルな時計と思われたり、他のランゲの時計とは少し違うと感じる方もいらっしゃると思います。
実機ではサクソニアシリーズと異なりチラネジが大きいこと、サイズが38.5㎜、高さが8.8㎜とドレスウォッチとしてベストなサイズと厚みを持つ時計で、その文字盤デザインには多くの歴史的出来事が標されています。
1815ファミリーのストーリーは、同ファミリー紹介の際にお伝えしているように『ドイツとランゲの歴史を示した文字盤デザイン』が印象的な時計です。
簡単に紹介すると、1815という名前の由来の通り、ランゲの歴史を象徴しています。
『1815』は、A.ランゲ&ゾーネが1994年に発表した復興コレクションの1年後の1995年に発表されています。
1995年に発表されてから2度のマイナーチェンジを行っておりますが、人気モデルの1本として挙げられており、A.ランゲ&ゾーネの創業者フェルディナンド・アドルフ・ランゲが愛したブルースチール針とアラビアン数字が起用されています。
更に、文字盤のレールウェイは、ドイツが第二次産業革命時代、グラスヒュッテが属していたサクソニア州(現:ザクセン州)から初のドイツ製の蒸気機関車が発表されたことに由来しており、同じ州出の蒸気機関車がドイツの重工業を支えたことに対して敬意とドイツプロダクトへの愛を表現しています。
シンプルだけど1度見ると忘れられないブルースチール針
1815といえば、最も印象的なのは『ブルースチール針』です。
他のモデルはそれぞれのケース素材と同じピンクゴールドまたはホワイトゴールドの針を用いていることが多いのですが、『1815』ファミリーでは、針のカラーベースがブルースチール針なのです。
そして、ブルースチール針には、『コーンフラワーブルー』と呼ばれる最高級のサファイアの色を示す名前がついてます。
とっても美しく、文字盤にパッとお花が咲いたような綺麗さを持っています。
また、天然光の元でみるのと、照明のもとで見るのとでは異なる雰囲気があるので、そのような点も楽しんで頂けます。
本当に何とも言えないブルースチール針が美しいです!!
デザイン性の高いアラビアン数字
『1815』に用いられいているアラビアン数字ですが、実はフェルディナンド・アドルフ・ランゲが愛した数字ともいわれています。
アドルフ・ランゲがアラビアン数字を愛していた理由は『庶民の数字』といわれていたためです。
アラビアン数字はもともとインドで発明された数字でした。数字の1つ1つのフォルムが違う事で認識がしやすく、誰が見ても数字がわかるように作られたのが始まりでした。
ヨーロッパにも伝わる事になったアラビアン数字ですがインドから船や様々な国の商人を通じて伝達され、アラブを超えるあたりで名前が『Arabic numerals (アラビアン数字)』と名付けられました。
アドルフ・ランゲがグラスヒュッテで時計工房を始めた理由は、『銀鉱山が閉鉱し、貧困に追い込まれた人々を助けるため』でした。私財を投げ、他の国から謁見の招待状が来ても、アドルフ・ランゲはグラスヒュッテから離れることなく、ひたすら時計の技術を教え続けました。そんな人格者な彼が愛した数字のデザインこそ、庶民のための数字と呼ばれるアラビアン数字でした。
再復興したA.ランゲ&ゾーネでは、アラビアン数字のストーリー、アドルフ・ランゲのストーリーから1815ファミリーの文字盤デザインはかなり時間をかけたといわれています。
実際に発表されたのは1995年。A.ランゲ&ゾーネが再復興して、5年後のことでした。
まとめ
いかがでしたか?
魅力がたくさん詰まった1815。
すでにランゲの時計を所有している方はもちろん、初ランゲの時計でお選びいただいても満足な1本かと思います。
どのモデルも非常に魅力的なA.ランゲ&ゾーネの時計について更に詳しく聞きたい方は是非、A.ランゲ&ゾーネブティック大阪心斎橋にお越しください。
最新コンセプトで創られた店内はA.ランゲ&ゾーネの歴史や魅力、繊細な美しさを感じて頂けます。
皆様とお会いできる日を楽しみにいたしております。