皆様、こんにちは。谷です。
先週末は久しぶりに天気が良かったですね!思わず遠出をしたくなります。
さて、今回は1815UP/DOWNについてお伝えしていきます。
ランゲ1シリーズと並ぶ人気のモデルです。その理由を解説していきます。
さて、今回は1815UP/DOWNの魅力を徹底解剖していきます。
文字盤上のバランスの良さが1815のことをお好きな方にはたまらないポイントかと思いますが、皆様あの文字盤を作る事を可能にしているムーブメントをご覧になられたことはありますか?
今回は、1815UP/DOWNの最大の魅力と言いても過言ではない裏側のムーブメントの秘密に迫ります。
ムーブメントの魅力とは?時計好きじゃなくても興奮する『1815UP/DOWN』のムーブメントとは?
まず知っていただきたいのは、1815UP/DOWNに搭載されたキャリバーL501.2は、ムーブメント上部に輪列を取り付け、ビス留め式ゴールドシャトンを2つ追加しているのです。これはランゲの時計の中でも珍しく、また時計をよく知る方にとっては、ダイヤルのA.ランゲ&ゾーネの文字やロゴを見ずともA.ランゲ&ゾーネの時計とわかる仕様となっています。
この構造はただただムーブメントを薄く作っているだけではありません。そこから見える巻き上げ用の美しい3つの歯車(丸穴・角穴車)は、ムーブメントを見ながら是非巻き上げていただきたいのです!!
巻き上げると歯車が動き出し、歯車の巻き上げた感覚が指先に直に伝わります。
また、コハゼと呼ばれるゼンマイの巻き上げが逆回転しないようについているストッパーの役割を持つものは、ブランドごとに感触が異なり、手巻き時計を巻き上げるという最大のイベントをより魅力的に感じさせるパーツとなっています。
他にも魅力がある時計『1815UP/DOWN』
そして、1815UP/DOWNがパワーリザーブ表示がついているにも関わらず、これだけ薄いのは遊星歯車機構採用のアップダウン表示だからです。遊星歯車機構とは、3代目オットーランゲが1940年に発案した機構です。通常、1815UP/DOWNのようなパワーリザーブ表示をつけるとなるとかなりの歯車やパーツが必要となります。なので、オットーランゲが薄い時計用として遊星歯車機構を作るまでは、パワーリザーブ表示はマニュファクチュールで制作されていたマリンクロノメータ―だけでした。
しかし、オットーランゲは薄い時計にもパワーリザーブ表示をつけることで、MAXまで巻き上げができているのか、現在のパワーリザーブ残量がわかるなどといった時計に対しての快適性を求めました。
その快適性を実現するには、ただパワーリザーブ表示を追加で機構としてくみこむのではなく薄さや軽さも必要だと考え、遊星歯車機構を応用し、パワーリザーブ表示が行えるムーブメントを造り出しました。
オットー・ランゲの努力の賜物?『1815UP/DOWN』はどうなったのか?
その結果、現在では1815に比べて57個も追加パーツを使用しているのにも関わらず、ムーブメントの薄さは同じものを開発することができました。
1815の魅力溢れるダイヤルの美しさを保ちながら、利便性を追求した1815UP/DOWN。
その魅力はダイヤルだけではなく、ランゲに携わった人たちが生み出したさまざまな機構を応用し作られたムーブメントこそが主役の時計ではないでしょうか。
いかがでしたか?
1815UP/DOWNの魅力は裏表共に主役級です!
是非、店頭で手に取り、ランゲの時計の魅力を体験しませんか?
皆様にお会いでいるのを楽しみにお待ちいたしております。