皆様、こんにちは。谷です。
段々と朝、晩涼しくなってきましたね。
今回はリヒャルト・ランゲの中でも独特な文字盤の『リヒャルト・ランゲ ジャンピングセコンド』。
一見どのように見るのか悩みますね。12時位置にあるのが秒針、4時位置にあるのが分針、そして8時位置にあるのが時針なのです。
実は、跳秒ともいわれるステップセコンドは精密時計業界の中では古くから伝わる複雑機構の一つです。かつて、この機構を備えた懐中時計は、恒星時または太陽時を調べるために使用されていました。
恒星時とは恒星日の長さの24分の1。恒星日は、ある1つの星座を決めて、その星座の動きから時間の経過を知ることです。恒星日は同じ時刻に観察していたとしても日が経つにつれ星座は段々と西に動きます。つまり、星座は地球の周りを1周するのに1日もかからないことを意味しています。
一方で太陽時は、一日で太陽が動く時間の24分の1。太陽が1日後には同じ位置にあることから太陽日は24時間なのです。
このような数値を計測するためには、懐中時計の読み取りが重要です。フェルディナンド・アドルフ・ランゲは1867年の時点ですでにこのような機構を発明しています。
そして、その10年後に新設された帝国特許庁が初めて交付した特許の中に、ランゲの開発したこの機構が記録されているのです。
ランゲの時計の秒針の特徴は、さらさらと流れるようにスムーズに流れていきますが、ジャンピングセコンドでは1秒1秒刻むように動きます。
機械式時計らしいカチカチと動く音も聞くことができ、ほかの時計とは異なる時計の魅力を感じていただけます。
是非ご来店くださいませ。皆様のお越しをスタッフ一同お待ちいたしております。
A.ランゲ&ゾーネ(A.LANGE&SÖHNE)
モデル名:リヒャルト・ランゲ・ジャンピングセコンド
ムーブメント:手巻き(キャリバーL094.1)
品番: LS2523AD 252.029
ケース径:39.9mm
防水:3気圧防水
ケース素材:18Kホワイトゴールド
価格: ¥9,284,000(税込み)