ユリス・ナルダン、外から見える中の美しさ「ブラスト スケルトン X」

ユリス・ナルダン、外から見える中の美しさ「ブラスト スケルトン X」 - ULYSSE NARDIN

皆さま、こんにちは!渡辺です。

本日はユリス・ナルダンの「ブラスト スケルトン X」を紹介しようと思います。

ユリス・ナルダン、外から見える中の美しさ「ブラスト スケルトン X」 - ULYSSE NARDIN

ULYSSE NARDIN(ユリス・ナルダン)
モデル名:ブラスト スケルトン X
品番:3713-260-3/03
ムーブメント:手巻き(自社製キャリバー UN-371)
ケース素材:チタン
ベルト:ラバーストラップ
防水:50m防水
サイズ:42mm
その他特徴:パワーリザーブ約96時間、シリシウム製テン輪、シリシウム製ミニッツギアトレイン
振動数:3Hz 毎時21,600振動
文字盤:スケルトン
価格:¥2,992,000 (税込)

ユリス・ナルダン、外から見える中の美しさ「ブラスト スケルトン X」 - ULYSSE NARDIN

外から見える中の美しさ。X線を当てて見る次世代オートオルロジュリー。
「スケルトン X」は、パワフルなムーブメントが見えるように可能な限り多くの素材を複雑に切り取り、耐性や耐衝撃性を損なうことなく、内部の立体的な時計心臓部の息をのむほどの美しさを露わにしました。

ユリス・ナルダン、外から見える中の美しさ「ブラスト スケルトン X」 - ULYSSE NARDIN

「スケルトン X」のケースはかなり小型化され、42mmとトレンドをおさえた理想的なサイズにリシェイプされており、丸みを減らし角張った面が増やし、よりマスキュリンな印象になりました。4つのインデックスで描かれたXが長方形の枠に付けられ、次に円の内側に入るという幾何学模様をいくつか重ねられた形状で目にも楽しいデザインです。

ユリス・ナルダン、外から見える中の美しさ「ブラスト スケルトン X」 - ULYSSE NARDIN


内部にはユリス・ナルダンの技術革新のひとつであるニッケルと安定化マイクロブレードを備えた超軽量幅広シリシウム製テン輪を搭載。

Silicium
2000年代初頭から、シリシウムは時計製造において将来的にもっとも有望な素材となりました。ユリス・ナルダンとミモテックによって設立されたシガテックでシリシウムを用いたマイクロ機械機器を扱っており、そこではミクロンレベルの高精度なオーダーメイドアイテムを製造しています。

 

ユリス・ナルダン、外から見える中の美しさ「ブラスト スケルトン X」 - ULYSSE NARDIN

自社製ムーブメントのUN-371キャリバーは、UN-171ムーブメントをベースにしていますが、全面的に再設計されています。96時間のパワーリザーブは、表示窓から裏蓋を通して読み取ることができます。

ユリス・ナルダン、外から見える中の美しさ「ブラスト スケルトン X」 - ULYSSE NARDIN

入念なカッティングを施して露出部分を設け、精巧に手作業でポリッシュ加工を行いツヤを出す過程には、熟練工ならではの仕上げと時計師の経験とサヴォアフェールが表れています。隠れている部分は一切なくなり、中のものが表になり、その境界も曖昧になり、時間の目に見えないプロセスが実に見事に肉眼にさらされます。

キャリバーUN-371
ムーブメントの70%以上をスケルトン化。一般的にはスケルトン加工することによりムーブメントはデリケートになる。そのため、一般的なスケルトン時計よりも2倍以上のネジを使用し、繊細さと強さを持つムーブメント。各歯車が浮いて見えるデザイン。シリシウム製脱進機・ひげゼンマイ・テンワ使用。

 

 

創業から歩み続ける177年の軌跡

1846年 「ユリス・ナルダン」自身が23歳の時、ル・ロックルに小さな工房を設立。大きな功績として、船舶用マリンクロノメーターで米、露、英、日本など世界50以上の海軍に使用。数千もの受賞歴、特許を持つ。

1970年代 クオーツ時計の科学技術が急速に進歩し、方向転換を余儀なくされる → 会社存続の危機

1983年 ロルフ・シュナイダーCEOと物理学者兼時計師ルードヴィヒ・エクスリンのタッグにより、機械式複雑時計のブランドとして再興。「イノベーション」(ビジネスに新しく価値を見出す「変革」)がブランドのキーワードに

1983年〜2000年 数々の複雑時計を発表。天文三部作(ファーストモデルがギネスブックに登録)、オートマタ付きミニッツリピーター等。複雑機構を製作する時計ブランドの地位を確立。

2001年 ムーブメントで時刻を表示する革命的な「フリーク」を発表、時計製作史上初シリシウム製脱進機を搭載。

2011年 エナメル工房「ドンツェ・カドラン」を傘下に収め、自社製エナメルに着手

2014年 ケリング・グループの傘下になり、2017年より現CEO「パトリック・プルニエ」が指揮

2019年 サステナビリティ、国連の持続的な開発目標(SDG14)に注力、海洋保護に関する活動の一環でサメの生態系調査団体や写真家などに協賛

2022年 パトリック・プルニエCEOへの会社売却によりソーウィンドグループとしてケリングから独立

COSCとUNサーティフィケート(ユリス・ナルダン独自の規格テスト)

COSC サーティフィケート:
・COSCはスイスの公的クロノメーター検定機関でスイス製ムーブメントの精度、正確性を認定します。
・COSC認定では7つのテストを行っていますが、一番有名なのは平均日差です。
・一般的な紳士用時計サイズのムーブメントの精度は日差−4/+6秒が求められます。

UN サーティフィケート:
・UN独自の規格テストでは、ムーブメントをケースに入れた状態=時計として完成された状態で行います。
・ユリス・ナルダン サーティフィケートは下記を含む完成時計の最終テストです。
 ・自動巻きのテスト
 ・腕につけた状態を想定してのテスト。精度はCOSCと同じ日差−4/+6秒
 ・パワーリザーブのテスト
 ・最終確認:機能チェック、外観、防水性能も含まれます。

※一日(24時間)は、86,400秒です。時計が24時間に6秒進むと想定すると、誤差は0,0069です。直径4cmにも満たない小型の機械の精度が99.99%ということは、驚くべきことです。

シリシウムの開拓者

ユリスナルダンは2001年にフリークで時計に初めてシリシウム脱進機を使用。以後数年は他ブランドがシリシウムを開発・仕様に遅れをとった。その理由は「製造が非常に困難」であったことと「未知の素材」のため、安易に着手できなかった。開発から20年以上経過した現在、シリシウム脱進機は時計業界には欠かせないものとなった。ユリス・ナルダンは伝統的な時計製造技術と革新的な素材や技術開発を探求する時計マニュファクチュールとして、その地位を確立しています。

脱進機の主要は、多くの時計(90%以上)が使用しているスイスレバー式。スイスレバーは100年近く使用されており、再起動性に優れる一方で脱進機負荷が大きく、長時間一定の時間(精度)を保つことが難しい。効率の良い、新たな設計の脱進機を作ることは、時計製造に携わる者の永遠のテーマでした。

特徴                利点
1、磁気が帯びない         耐磁性がある
2、硬質、摩耗しない        耐久性がある
3、注油の軽減           耐久性がある
4、弾性              変形しにくい、戻る
5、耐熱              気候に関係なく安定
6、複雑形状の成型が可能      デザインの幅が広くなる

 

ユリス・ナルダン、外から見える中の美しさ「ブラスト スケルトン X」 - ULYSSE NARDIN

oomiya 心斎橋店にて、「ULYSSE NARDIN(ユリス・ナルダン)」の新規取扱いを開始いたしました。

「ULYSSE NARDIN」
1846年、スイスのル・ロックルで設立。以来、ユリス・ナルダンは海の世界からインスパイアされたタイムピース製作で新たな挑戦に挑んできました。
最初は探検への憧れから始まり、初のマリン クロノメーターの製作、そして現代のコレクションのあらゆる所に存在する海からのインスピレーションにいたるまで、メゾンは常に世界全体および海との大胆不敵な関係を築いてきました。
175年以上にわたる歴史に培われた時計製造技術と鑑識を披露し続け、独自のシリシウムテクノロジー、トゥールビヨンや天文学のレガシー、クロノグラフ、エナメル装飾、インハウスデザインといった要素は、いずれも比類なきブランド アイデンティティを構築しています。ユリス・ナルダンは、自由な精神を尊ぶ方々に革新的なタイムピースをお届けいたします。