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自分の人生の節目に、憧れていた腕時計を

自分の人生の節目に、憧れていた腕時計を - COLUMN |IMG_0083A-1TEXT by Seiki Maeda


自分の人生の節目に、憧れていた腕時計を手に入れてきました

振り返れば最初に時計に魅せられたのは、母の懐中時計でした。ペンダントのように細い金鎖の先に下がっていたクロワゾネと金の装飾が施された小ぶりな懐中時計。それがもう欲しくて欲しくて……。母がその時計を着ける度に「見せて」とねだるからか、小学校にあがる前から腕時計を買ってもらいました。その後、小学校中学年、高学年、そして中学や高校、大学入学。こうした人生の節目の度にプレゼントしてくれた両親のお陰ですっかり時計好きに。

社会人になってからは、やはり自分の人生の節目(手に入れる理由が欲しくて半ば強引に作った節目も。笑)に、憧れていた腕時計を手に入れてきました。不思議なもので、「好きこそ〜」ではありませんが、仕事においても、モノ誌やファッション誌、ライフスタイル誌と、手がけた媒体は本来であれば時計とあまり縁がないにも関わらず、幸いにも大好きな時計の企画に携わることができ、気がつけば時計専門誌の編集長に。こんなに長く、人生の大半といっても過言ではない時間を時計に魅せられたのはどうしてでしょう。造形美?それとも機械?ブランドの世界観?

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欲しい理由は100人いれば100通り

その答えに朧気ながら気づかされたのは、「腕時計王」に異動して最初の取材、oomiya和歌山本店で開催された“ブライトリング・デイ”でした。ブライトリングに詳しい人も詳しくない人も、来場者の誰もが熱心にそれぞれ気になる時計を見る姿。欲しい理由は100人いれば100通り。同じ人でも理由は気になるモデルの数だけあるでしょう。いや、それ以上かもしれません。時間を確認するだけであれば携帯電話でも済む今の時代に、それでも欲しくなる腕時計。来場者の皆さんの気持ちはまさにかつての自分と同じ。腕時計は、様々な想いを抱かせてくれるかけがえのないもの。そして、知れば知るほど好きになる……。

というわけで、僕は今日も次に欲しい腕時計を買うために、妻を説得する理由をあれこれ考えています(笑)。oomiyaの皆様、妻を説得できた暁には、ぜひ相談にのっていただければ幸いです。

腕時計王編集長前田 清輝
モノ誌、メンズファッション誌などに携わった後、ライフスタイル誌「一個人」編集長代理、会員誌「Gracious」編集長を経て2014年9月より現職。