ウブロの時計はなぜ人気？その魅力について様々な角度から解析

実用品であり、またステータスアイテムでもある腕時計。
時計ブランドのステータス性はそのブランドの持つ長い伝統によって培われ、スイスのメジャー高級時計ブランドは創業100年以上の歴史があるブランドも多数ございます。
弊社で取り扱っているウブロは創業から40数年と、スイス高級時計ブランドの中ではその歴史は長くはないものの、そのステータス性に憧れてご購入されるお客様も多数いらっしゃいます。
なぜウブロの時計は高い認知度を得たのか？今回のブログでは様々な角度からウブロの人気について迫ってみたいと思います。

ウブロの歴史

1979年スイスのニヨンで創業、1980年バーゼルフェアでデビューしたウブロ。
創業者はイタリア屈指の時計グループの創業者一族であるイタリア人のカルロ・クロッコになります。
1980年に誕生したクラシック‥ブレスレットやレザーではなく、当時では高級時計のタブーである貴金属ケースにラバーベルトが取り付けられた時計であり、今では当たり前のように感じられる設定ですが、伝統を重んじる保守的なスイス時計産業では受け入れられにくく、スイス時計産業の常識を打ち破る異端児として扱われることもあったようです。
ジョルジオ・アルマーニやルチアーノ・ベネトンといった大物デザイナーの支持もあり、ウブロの時計はイタリアのファッション業界を中心に人気が出るものの、クオーツのみのラインナップやベルト調整の問題などから次第に経営が行き詰ってしまいます。
転機が訪れたのは2004年、オーデマ・ピゲやオメガで手腕を振るい、休眠中であったブランパンの復興にも尽力し、時計界のスティーブ・ジョブズとも称されるジャン・クロード・ビバーのCEO就任になります。
翌年に誕生したビッグ・バンの大ヒットによりV字回復した業績は4年間で10倍になり、また2008年には世界最大のコングロマリット(＝多業種にまたがる複合企業)であるLVMHグループの傘下となります。
ルイ・ヴィトンとモエ・ヘネシーの合併により誕生したLVMHグループの2022年度の全体売上高は11兆円を超え、全世界に19万6000人以上を雇用しています。
75もの著名なブランドで構成され、『ファッション&レザーグッズ』『パフューム&コスメティックス』『ウォッチ&ジュエリー』『ワイン&スピリッツ』など6つの部門で構成され、『ウォッチ&ジュエリー』にはウブロ以外にブルガリ、ショーメ、フレッド、タグ・ホイヤー、ティファニー、ゼニスなどのスーパーブランドが属しており、ウブロはLVMH傘下で今なお成長を続ける注目の時計ブランドの1つといえるのではないでしょうか。

ウブロはどのようなブランドなのか？

ウブロとはフランス語で『舷窓』を意味し、舷窓(＝船の採光用の小窓)のようにビス留めされたベゼルが特徴、またそのビスはウブロ(HUBLOT)の頭文字である『H』の形をしており、一目でウブロと分かるデザインアイコンとなります。
ウブロは創業から40数年とその歴史は長くはありませんが、名だたる老舗高級時計ブランドと肩を並べるほどの大躍進をし、また国内外の著名人やアスリート、ヨーロッパ王室にもウブロ愛用者が多くいることから『成功者の時計』や『王の時計』とも呼ばれ、【成功者はなぜウブロの時計に惹かれるのか。】という書籍も発売されるほど、ウブロの脅威的な成長力やマーケティングは注目されております。
ブランドのコンセプトは【アートオブフュージョン】、異なる素材やアイデアの融合、伝統と現在を結びつけるスタイルになります。
ステンレススチールやゴールドやチタンといった時計に採用され続けてきた素材に、セラミックやカーボンファイバーやラバーなどトレンドの素材がウブロの時計には組み合わさって製造されます。
また鮮やかなカラーのセラミックやサファイアケース、独自配合のゴールドやなど様々な素材を時計に採用し続け、そのコンセプトは守られ続けております。
異素材が融合され、多層構造の立体的なデザイン、ぜひ店頭でご覧くださいませ。

ウブロとスポーツ

スポーツ観戦が好きな方はよく【HUBLOT】の名を目にする機会が多いのではないでしょうか。
特にフットボールとの関係性が強く、FIFA(国際サッカー連盟)とUEFA(欧州サッカー連盟)の主要大会とのパートナーシップ、ヨーロッパの名門クラブチームや選手とのコラボレーションなど‥
現在のスタープレイヤーであるフランス代表のキリアン・ムバッペ、レジェンドのペレとマラドーナ、日本人では過去に香川真司のスペシャルモデルが発売されたり、本田圭佑がアンバサダーに就任したこともあります。

2011年から続くフェラーリとのパートナーシップ、『稲妻』と名付けられた史上最速の男ウサイン・ボルト、男子テニス4大大会で最多優勝回数を誇るノバク・ジョコビッチ、WBC・WBO世界スーパーバンダム級統一王者井上尚弥、WBSCプレミア12のオフィシャルスポンサーやMLBでも大活躍した田中将大‥フットボール以外にもモータースポーツや陸上、テニス、ボクシング、ベースボールなど様々なスポーツのスポンサード活動を行なっており、またリチャード・オーリンスキーや村上隆といった美術家、ファッション、音楽などスポーツ以外にも積極的にパートナーシップ戦略を行なっております。

代表的なウブロのコレクション

ジュネーブ・ウォッチグランプリでベストデザインオブザイヤーに輝いた【ビッグ・バン】
ステンレススチールケースにセラミックのベゼルとラバーベルトが装着されたビッグ・バンは、ブランドのコンセプトであるフュージョンを具現化したモデルであり、今日では同様の時計が他ブランドでも多数製造されており、その先駆けとなったといえるのではないでしょうか？
ウブロがメジャーブランドの仲間入りを果たすきっかけとなった大ヒット作ビッグ・バンオリジナル、自社キャリバーを搭載したビッグ・バンウニコやインテグレーテッド、手巻き式で10日間のパワーリザーブを誇るメカ-10、スマートウォッチのビッグ・バンeなどをラインナップします。
1980年ウブロがデビューした年に誕生したクラシックはリリース初年度に5000本を販売、誕生間もないブランドにとっては驚異的なセルアウトを記録します。
ウブロの原点ともいえるクラシックを現代風にアレンジしたモデルが、2008年に誕生したウブロのもう一つの代表作【クラシック・フュージョン】になります。
ブランドの代名詞的存在で、インパクトのあるビッグ・バンに対して洗練された大人な印象を受けるデザインはビジネスパーソンにとって活躍間違いなし！のコレクションではないでしょうか。
トノー(＝樽)型の【スピリットオブビッグ・バン】とスクエア型の【スクエア・バン】はシェイプドというコレクションに属します。
ともにビッグ・バンの派生モデルであり、ビッグ・バンらしさは残しつつ、ラウンドケースのモデル以上の圧倒的な存在感が魅力です。
スピリットオブビッグ・バンはレギュラーモデルではブランド初のラウンドケース以外のモデルであり、同じLVMHグループ傘下であるゼニスのムーブメントが搭載されたモデルが多く、2022年に誕生した新しいモデルであるスクエア・バンはそのケースに81点ものパーツが使われ、こちらには自社キャリバーのウニコが搭載されます。

ムーブメントとアフターサービス

ブランド設立当初、クオーツの方が衝撃に強いという理由から機械式に対して消極的だったウブロ。
現在のメンズモデルはほとんどが機械式で、汎用ムーブメントを使用していましたが、ブランドの独自性をより明確にするため、現在は自社キャリバー搭載モデルも多数お選びいただけます。
ウブロ自社キャリバーの代表格は2010年に誕生したUNICO(ウニコ)であり、スペイン語でユニークや唯一を意味します。
354個のパーツで構成されるムーブメントは老舗ブランドと遜色のない仕上げが施され、完全に巻き上げた際には約3日駆動し続け、フライバッククロノグラフが搭載されております。
クロノグラフ機構が前面にあるので、クロノグラフ操作の際にその動きがスケルトン文字盤から堪能できることも、ウニコの魅力になります。

ウブロ購入前の注意点はアフターサービスにあります。
時計には定期的なメンテナンスが不可欠であり、使用状況等にもよりますが多くのブランドでそのメンテナンスサイクルは4〜5年に１度のオーバーホールが必要といわれております。
ウブロの場合、そのオーバーホール基本料金が正規修理価格と標準修理価格に分けられております。
正規修理価格対応となる時計はLVMHの日本法人を介した正規ルートで販売された時計と海外直営ブティックで販売された時計が対象となり、並行輸入店や海外フランチャイズブティックで販売された時計は標準修理価格となります。

クラシック・フュージョンチタニウム(自動巻き・3針)のオーバーホール→正規修理価格¥80,300(税込) / 標準修理価格¥160,600(税込)

アエロ・フュージョンブラックマジック(自動巻き・クロノグラフ)のオーバーホール→正規修理価格¥89,100(税込) / 標準修理価格¥178,200(税込)

ビッグ・バンスチール(自動巻き・クロノグラフ)のオーバーホール→正規修理価格¥113,300(税込) / 標準修理価格¥226,600(税込)

ビッグ・バンウニコチタニウム/セラミック(自社製自動巻きクロノグラフ)のオーバーホール→正規修理価格¥144,650(税込) / 標準修理価格¥289,300(税込)

※上記の価格は2023年10月現在の価格になります。
※ゴールドモデルは上記の価格より割高になります。
一例をご紹介しましたが、その価格差は2倍となり、後々のランニングコストに大きな差が出てくるので、購入店選びには注意が必要です。
oomiya和歌山本店は国内正規代理店になり、弊社でご購入いただいたウブロのメンテナンス料金は正規修理価格でのご対応となります。
他社でご購入のウブロの時計のメンテナンスも承っておりますので、ウブロのお困りごとの際はぜひご相談くださいませ。