定期オーバーホール~カルティエ編~

高級時計はオーバーホール(分解掃除)を定期的に行うことで、末永くお付き合いしていただくことができます。
長年時計を使用していると、ムーブメントの機械油の汚れや乾き、金属粉などが原因で時計は本来のパフォーマンスを発揮できなくなります。精度やパワーリザーブや消費電流など様々な面で不具合が出てきます。
それを未然に防ぎ、快適に時計を使用していただくために、3~5年に1度のオーバーホールを多くのブランドが推奨しております。

定期オーバーホール~カルティエ編~ - Cartier メンテナンス

多くの時計ブランドの場合は、時計を分解・洗浄・摩耗した部品を交換し、新たに注油しながら組み立て直し、防水や精度などの検査を行います。
1847年にフランス・パリで創業し、王族御用達として名を馳せてきたカルティエのオーバーホールは他ブランドとは異なります。
カルティエの場合はクォーツであっても、機械式であっても《ムーブメントを一式交換する》という作業内容となります。
時計は修理をしながら長く愛用していくものだとお考えの方からは否定的な意見があるかもしれませんね…

定期オーバーホール~カルティエ編~ - Cartier メンテナンス

しかしながら、ムーブメントを入れ替えるということはその時の最新のムーブメントに変更されることもあるのです。
クォーツのムーブメントであれば、従来は2~3年の電池寿命でしたが、最新のカルティエのムーブメントは約2倍の6年電池!!
モデルとタイミングによってはこの大きなメリットが手に入ります。

定期オーバーホール~カルティエ編~ - Cartier メンテナンス

上の画像はクレ ドゥ カルティエ発表以降カルティエのメンズ機械式時計の柱として活躍するキャリバー1847MC。
人気モデルのサントスや、2020年新作のパシャにも搭載されております。
キャリバー1847MCも2019年に時計の心臓部分である脱進機に改良を加えております。
非磁性の素材に変更することにより、時計の大敵である磁気による影響を受けにくく、より実用性が高まっております。
改良前のムーブメントが搭載されている時計であっても、もしかしたらオーバーホールの際にこちらの新しいムーブメントに変更されるかもしれませんね。

カルティエのオーバーホールは、
クォーツのマストやタンクソロなどは¥33,880(税込)、タンクフランセーズやパンテールなどは¥42,240(税込)
機械式時計は¥56,100(税込)、機械式クロノグラフは¥72,600(税込)が基本料金となります。
※2020年8月現在

お持ちのカルティエに不具合があった際は、ぜひご相談ください!