皆様こんにちは、パネライ 大阪心斎橋ブティックの菊池です。
ご購入頂いたお客様の中には機械式時計が初めてで、機械式時計について全くご存じ無いという方も多くいらっしゃいます。そこで、本日は機械式時計について解説していきたいと思います。
・機械式時計とは
機械式時計とは、金属製の“ぜんまい”を巻き上げることでエネルギーを蓄え、“ぜんまい”が解けて元に戻ろうとする力を動力源としています。その動力を歯車によって伝達し、“てんぷ”と呼ばれる調速機によって時間制度の調整を行い、輪列の組み合わせによって時間を表示する時計の総称です。
1675年にクリスチャン・ホイヘンスによって発明された調速機を元に、現代に至るまで機械式時計の基本構造は変わっていません。約350年も昔に発明されたこの機構が、現代でも活かされているなんて時計に対するロマンを感じますね。
機械式時計には“ぜんまい”の巻き上げ機構で分類すると、2種類に分類されます。今回はその違いについて解説したいと思います。
・手巻き式時計(Hand winding watch)
手巻き式は、ご使用者が竜頭を手で回すことでエネルギーを蓄えます。機械式時計としての基本的な構造を持つ手巻き式は、“ぜんまい”を一度完全に巻き上げることで、そのムーブメントが持つパワーリザーブ分だけ動いてくれます。身近なもので例えると、オルゴールが良い例かと思います。“ぜんまい”が解けきると音楽が止まるのと同じように手巻き式時計は止まります。
パネライの場合は最低3日間、長いもので8日間のパワーリザーブがありますので、最低3日に1度“ぜんまい”を巻き上げる必要がありますので、愛着がわきやすいと思います。
写真はパネライ自社製キャリバーP.5000。
パワーリザーブ8日間。
代表的な搭載モデル:PAM00914・PAM00915
・自動巻き式(Automatic watch)
自動巻き式は、ご使用者の腕の動きによって回転錘(写真のOPロゴの付いた半円の部分)が回ることで“ぜんまい”を自動的に巻き上げる仕組みを持つ時計の事です。手巻き式は毎日使用していても“ぜんまい”が解けきると止まってしまいますが、自動巻き式は毎日ご使用頂くと常に巻き上がっている状態になりますので、“ぜんまい”を巻く手間が省かれます。また、常に“ぜんまい”が巻き上がっている事で輪列に伝わるトルクが一定になりやすいので、安定した精度を保つことができます。
初めての機械式時計をお考えの方には自動巻き式の方が使いやすいと思います。
写真はパネライ自社製キャリバーP.9010。
パワーリザーブ3日間。
代表的な搭載モデル:PAM01312
・機械式時計を購入するメリットは?
機械式時計は、電子回路等を使用せず金属性の部品の組み合わせで構成されています。そのため、故障した際でもほとんどの場合は修復が可能です。そのため、定期的なメンテナンスをしっかりと受けて頂ければ半永久的に使用していただくことができます。
よく、子供が20歳になった時に今身に着けている時計をプレゼントしたいとおっしゃる方は、必ずと言っていいほど機械式時計をお選びになられています。それは前述の通り半永久的に長く使用できるというメリットがあるからです。
その他にも資産性が高く、自分自身のステータスを表す事ができるのも機械式時計のメリットだと思います。
いかがでしたでしょうか?
パネライの腕時計は全て機械式時計になります。モデルによって自動巻き・手巻きの機械が搭載されています。
それぞれのモデルによって【味】がありますので、ぜひ店頭に見比べにいらしてください。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。