IWC INGENIEUR (インヂュニア) ストーリー

IWC INGENIEUR (インヂュニア) ストーリー - IWC


今回はSIHH 2013にて発表され、現在店頭にてサンプル展示しておりますINGENIER (インヂュニア) について・・・少し掘り下げて投稿いたします。
IWC INGENIEUR (インヂュニア) ストーリー - IWC
1955年にパイロット・ウォッチ (マーク11) を民生用に改したのが、初代インジュニア (Ref.666AD) の始まりです。パイロット・ウォッチ (マーク11) との違いは搭載するムーブメントで、民生用を意識してインヂュニアには手巻きキャリバーではなく、自動巻きキャリバー852 or 8521を搭載。カレンダー付のCal.85系を軟鉄製の耐磁ケースとダイアルで覆い、耐磁性能は軍事用マーク11と同等の80,000A/m。これにより民生用耐磁時計がスタートしました。
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そして月日が流れ、現在のデザインの基となったのが1976年のジェラルド・ジェンタデザインの「インヂュニアSL」。 70年代半ば、IWCはデザインに活路を見出すべく、ふたつの決断をしました。ひとつはポルシェデザインとのコラボレーション。そしてもうひとつは外部デザイナーの紹聘でした。そうして、誕生したのが後のスタイリングを決めたジェラルド・ジェンタ デザインでした。
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このインヂュニアSL (Ref.1832) 当時としては、非常に高価な価格で、1976年当時の販売価格は2100スイスフラン。これはIWCの18Kゴールド製ドレスウォッチとほぼ同価格でした。その結果、生産数が僅か976本に留まった。 同一ムーブメントを搭載していた前作までのインヂュニアに比べ約2倍以上の設定で、サイズも薄型時計ブームの中、大き過ぎたのでしょう・・・。

70年代後半には薄型のジャガールクルト製キャリバーを搭載したが、信頼性に疑問があったため、83年~は、厚さ3.75mmのETA2892-A2を搭載する事になる。89年には軟鉄製インナーケースを使用しないインヂュニア・オートマティック500,000A/mを発売。実測では370万A/m以上の耐磁性能を誇りました。
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その後、記憶に新しい2005年発表の自社ムーブメント、キャリバー80110を搭載したインヂュニア。ステンレスモデルとチタンモデル (AMG とのコラボレーションモデル) があり、インヂュニア復活で大いに盛り上がった年でした。
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そして2013年、薄型のキャリバー30110 (ETA2892-A2) を搭載する事により、重さや厚みを配慮し耐磁機構を持つ40mm オートマティック (サンプル展示中) 。そして、GMTやクロノグラフと言った多機能モデルも同時発表されました。

「ジェラルド・ジェンタがデザインしたインヂュニアSLの特徴 (ケース形状、ベゼル、インデックス) を生かし21世紀のデザインにIWCアップデートした」とIWCデザイナー、クリスチャン・クヌープ氏は語る
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IWCは1990年以降、IWCはケースの内製化を進めてきた。やがて外装の加工精度を高め、ケースに立体的な形状を与える手法に転じた。ノイハウゼンのケース工場が完成した今、クリスチャン・クヌープ氏が言うアップデートの意味がこのNEWインヂュニアから感じる事ができる。
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始めにお伝えしたいのが、この新しいインヂュニアは、IWCコレクションの中でポートフィノ オートマティックの次にお求め頂きやすい価格設定です。※ブレスレット設定のモデル
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時計という機能は、発表当時とは変わらないですが、技術の進歩と共に、数年前では出来なかった事が現在では可能になるのが進歩です。毎年発表される新しいモデルには、この様な進歩=進化が含まれています。
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特に進化したのが、このケース&ブレスレット、立体的に設計された各パーツには、ヘアラインとポリッシュの面が高級感溢れる仕上げになっております。
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また、ケースとブレスレットを繋ぐ1コマ目のパーツは、より一体感を増すようにサイドの仕上げが斜めに加工されて、以前の様な平らな印象を与える事はありません。
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ブレスレット形状も、全体的に丸みを帯びており、更にフィット感が向上しております。
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そして、お気づきの方も多いのではないでしょうか? リューズガードが備わっており、スポーツウォッチとしては、申し分のない作り込となりました。
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1955年から始まったこのインヂュニアは、時代の流れと共に成長していく事でしょう・・・。

ブランド:IWC (アイダブリュウシー)
コレクション:INGENIER (インヂュニア)
モデル:INGENIER AUTOMATIC (インヂュニア オートマティック)
キャリバー:自動巻き (IW30110)
サイズ:40mm
素材:ステンレス・スチール
耐磁:40,000A/m (500ガウス)
価格:¥525,000 (税込)

IWC (アイダブリュウシー)
Official Site=http://www.iwc.com
関連記事=https://www.jw-oomiya.co.jp/blog/osaka/watch/category/iwc

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