海の覇者!ユリス・ナルダン『マリーントルピユール』を徹底解説!その魅力と実用性の高さとは?

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皆さま、こんにちは。谷です。
早くも10月が終わり、11月ですね…。先日、高野山に足を運んできたのですが、すでに山手は黄色や赤色に葉が色づいており、少し早い秋を楽しんできました。
今年はあまりにも夏が暑過ぎて、海を楽しむことが少なく…。今年は食欲の秋として「きのこ類」「無花果」などを通じて秋を楽しみたいと思います!おすすめのきのこ料理や無花果のスイーツなどありましたらこっそり教えてください!笑

さて、今回はユリス・ナルダン「マリーントルピユール」の細部の解説とその魅力をお伝えしていきます。
その前に前回のユリス・ナルダンの「マリーントルピユール」の歴史はご覧いただけましたでしょうか?
まだの方や忘れてしまったなーという方はぜひ下の記事をチェックして見てくださいませ!

今回はその続きとして、さらにマリーントルピユールを徹底的に解剖していこうと思います!

目を惹く文字盤『マリーントルピユール」その文字盤の魅力とは?

時計を手に取るとき、腕に乗せるときなどふとした瞬間も、時計を選ぶ時も必ず目に入るのが文字盤のデザイン。
ブログをご覧いただいている多くの方もそうなのではないでしょうか?
今回ご紹介する「マリーントルピユール」には、他にはない独特な文字盤であることで有名です。
今回も前回同様、白文字盤とブルー文字盤の2つをご紹介させていただきます。まずは白文字盤からご紹介いたします。

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マリンクロノメーターのデザインを踏襲した「マリーントルピユール」ですが、白文字盤はマリンクロノメーターを最も彷彿させるカラーリングでもあります。
「マリーントルピユール」の白文字盤は、ユリス・ナルダンの公式ホームページでも至るページで表示されるほどこだわりのある白文字盤でもあります。
実際に実物を見ると「マリーントルピユール」の白文字盤は、なんとも言えない白でもあります。
この仕上げはラッカー仕上げとなっており、何度も塗装を行うことで生まれる文字盤のカラーでもあります。

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「マリーントルピユール」の白文字盤は12時位置にあるパワーインジゲーター、6時位置にあるカレンダー、スモールセコンドそれぞれにしっかりと凹凸がつけられています。同じ素材であっても、凹凸があるだけで立体感がうまれ、美しい統一感を生み出します。
さらに細かいところだと、日付の盤面も統一された白でこだわりを感じますね!

 

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12時位置のパワーリザーブインジゲーターの赤色は、ブルースチールの色味をさらに際立たせます。
またユリスナルダンの創業場所は、ル・ロックルだった事からフランス語を用いてパワーリザーブインジゲーターが表示されています。「BAS」はフランス語で「下」、「HAUT」は「上」を意味します。
ちなみにドイツ時計だと、AB/AUBとなります。同じスイス国内であっても主言語が違うと、このように時計にも反映されているのが面白いですね!

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6時位置にあるスモールセコンドはさらに芸が細かく、創業年数の「1846」とクロノメーターの記載があります。
この「クロノメーター」と記載があるものは、スイス公認のクロノメーター検定協会による厳しい検査基準を突破した精度と安定性の高い個体だけに記される称号となります。

 

クロノメーター検定ってどんなことをするの?

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クロノメーター検定では、ムーブメントだけで5姿勢と3つの温度差の条件のもとにて15日間精度チェックを行います。
基準を満たしたムーブメントだけがCOSC検定クロノメーターと名乗ることができます。
最近は、各ブランドマニファクチュール化が進み、検定個体数の増加、合格数も必然的に多くなってきております。
時計の品質が上がっている証拠にもなりますね!
しかしながら、実際に合格まで進むムーブメント数はわずかに3%しかありません。いくら時計の品質が上がっていると言っても実際はかなり狭き門であることには変わりがないのです。そして、ユリス・ナルダンの時計にはさらにUNサーティフィケーションと呼ばれる独自の検査機関にて検査もあります。
UNサーティフィケーションの検査では、ムーブメントだけでなく、ケースにも入れた状態で検査を行うため非常に厳しい検査を行います。
全てのユリス・ナルダンの時計はUNサーティフィケーションを通過したものです。今回ご紹介しているマリーントルピユールはUNサーティフィケーションとCOSC検定クロノメーター認定がついてきます。

 

視認性抜群のマリーントルピユール「ベゼルのない時計の魅力とは?」

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時計の歴史を紐解くと必ずある「ベゼル」
マリーントルピユールは視認性を追求するために薄いベゼルとなっています。
サイドに施された波打のデザインはまるで海の波のよう。

サイドの仕上げを手で触れてもわかるように、角の落し方やケースとベゼルとのデザイン、ポリッシュ仕上げと波打のデザイン、リューズに刻まれたUNのロゴデザインがマリン(海)を彷彿させます。

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表から見ると、波打デザインがとっても綺麗です。
マリンクロノメーターを踏襲しながら、現代に沿ったデザインで、時計の装飾の技術力の高さを感じさせます。
独立時計ブランドならではの作り込みではないでしょうか?

あなたは陶器肌派の白?それとも艶肌派のネイビーブルー?

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陶器ぽいホワイト
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艶が綺麗なネイビーブルー

本当は、ムーブメントについても詳細に書こうと思っていたのですが…。
あまりにも長くなりそうなので、また別の機会に!
さて、それでは皆様が最も楽しみにされていたであろう、文字盤の比較を行っていきたいと思います。

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王道の「マリンクロノメーター」を感じさせる白文字盤の仕上げとは?

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ユリス・ナルダンの白文字盤は陶器のような白文字盤となっております。また、ブルースチールの針の色と赤のポイントカラーが美しいです。

 

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スモールセコンドやパワーリザーブインジゲーターも同様にラッカー仕上げで行われており、統一感があります。
また、赤のカラーがマットであることや、インジゲーターやスモールセコンドの黒色の配置や太さなど随所にこだわりを感じます。

スモールセコンドに用いられているレールウェイセコンドのデザインも10秒ごとに太くなり、5秒ごとに長さが異なるメモリがついていており、遠くから見て視認性が抜群です。

 

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文字盤とスモールセコンドとの凹凸やスモールセコンドと日付の窓の縁に対しても細かくラッカーを吹き付け、細部までこだわり抜いている様子が伺えます。

深海のブルーに表情を。細部までこだわりを感じる」青文字盤とは?

先ほどは、白文字盤の紹介をいたしました。続いてはブルー文字盤をご紹介いたします。

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ブルー文字盤は白文字盤と異なり深海のような美しさと時計のデザイン性の高さを感じていただけます。
赤の色味も白文字盤の時とは少し異なり、太さがあるようにも見えます。
特に「1846」と赤色で書かれた文字は白文字盤と比較すると太く見えますよね。
これは、スモールセコンドのデザインの違いも関係してくるのではないでしょうか?さらに拡大してブルー文字盤のスモールセコンドを見てみましょう!

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よくご覧いただくと、同心円状にスモールセコンドの軸からデザインが施されています。
また、日付の枠に対して、少しだけ空間をとり、その中に日付があります、このような点は白文字盤と統一されており、
仕上げのスタイルにシリーズとしての統一感を生み出します。

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パワーリザーブインジゲーターにも同じようにデザインが施されています。
このように、時計のデザインを細かくこだわることで、ブルーの仕上げの美しさを感じていただるかと思います。
文字盤のサンレイ仕上げの美しく深い煌めきと、スモールセコンドを中心に細部に施されたカジュアルな装いがマッチしており大変美しい1本です。

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遠目で見てもしっかりと文字盤とスモールセコンド・パワーリザーブとの凹凸を感じるデザインです。

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サンレイ仕上げの細やかさがお分かりいただけますでしょうか?また、ローマ数字やブランド名、創業年数などぷっくりと仕上がっており立体感を感じます。針先や針の角の落とし方などもなだらかでありながら決して妥協しないものづくりを行っていることを象徴します。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?
独立時計ブランドとして古くからヨーロッパでその名をはぜている「ユリス・ナルダン」
私は時計をつけるなら元々白文字盤派でしたが、「ユリス・ナルダン」はあえてもブルーもいいかも!っと思ってしまうほど個人的には推しのブルー時計です。
サンレイ仕上げの細かさ、スモールセコンドのデザイン、数字やロゴのぷっくり感などが「もしやユリス・ナルダンの推しカラーはブルーじゃないの!?」とついつい考えしまうほどこだわりを感じます。
また今回ご紹介できなかったキャリバーについては、次回ご紹介いたします!
今回は視認性やデザインからの時計の実用性をお伝えしました。
次回はマリーントルピユールに搭載されている自社開発キャリバー「UN-118」についてお伝えしてしていきます!

時計情報

海の覇者!ユリス・ナルダン『マリーントルピユール』を徹底解説!その魅力と実用性の高さとは? - ULYSSE NARDIN

マリーン トルピユール
Ref:1183-310/40
ケース径:42mm
ケース素材:ステンレススチール
防水性:50m防水
ストラップ:アリゲーターストラップ
ムーブメント:自動巻き(自社製キャリバー UN-118)
価格:¥1,529,000 (税込)(2024年11月2日現在)

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マリーン トルピユール
Ref: 1183-310/43
ケース素材:ステンレススチール
防水性:50m防水
ストラップ:アリゲーターストラップ
ムーブメント:自動巻き(自社製キャリバー UN-118)
価格:¥1,529,000 (税込)(2024年11月2日現在)