【グラスヒュッテ・オリジナル】手間かけすぎ!時計好きに刺さる「シックスティーズ・クロノグラフ・アニュアルエディション」

こんにちは、内田です。
いつもoomiya京都店ブログをご覧いただきありがとうございます。

本日は京都店に入荷しました、「シックスティーズ・クロノグラフ・アニュアルエディション」をご紹介いたします。【グラスヒュッテ・オリジナル】手間かけすぎ!時計好きに刺さる「シックスティーズ・クロノグラフ・アニュアルエディション」-Glashütte Original -S__47489064_0

シックスティーズ・クロノグラフ・アニュアルエディション

 

【グラスヒュッテ・オリジナル】手間かけすぎ!時計好きに刺さる「シックスティーズ・クロノグラフ・アニュアルエディション」-Glashütte Original -ow11838

品番:1-39-34-06-22-04
価格:¥1,309,000 (税込)

ムーブメント:自動巻きクロノグラフ(自社製キャリバー 39-34)
ケース素材:ステンレススティール
ベルト:シンセティックストラップ
防水:3気圧防水
サイズ:42mm


コレクション名にもあるようにシックスティーズは1960年代のスタイルをデザインに落とし込んでいます。
60年代といえば、当時ミニスカートファッションやビートルズを代表する音楽、映画、建築全てにおいてがロンドンから世界へ型破りなスタイルが流行した時代です。
今ではなんだか“レトロな雰囲気”と感じるような時代かと思いますが、そんなニュアンスが時計のデザインにも絶妙に感じる他にない雰囲気の時計です。
実際にグラスヒュッテ・オリジナルになる前のGUB時代の1960年代に作られていた時計「セネタ・シックスティーズ」のデザインの意匠を受け継ぐモデルとなっています。
こちらのモデルはその中でも“アニュアルエディション”(期間限定)の大変希少なモデルです。
発表されたのは2023年ですが、製造・出荷が予定よりも約1年程遅れてしまった関係で、2024年までの製造が決定しております。

文字盤

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まず目に入るのがストーングレーの文字盤です。さらによく見ると細かい凹凸が見えるかと思います。
この独特のパターンが目を引く文字盤ですが、実は非常に手の込んだプロセスによって作製されています。

この細かい模様を施すのに、プレス機でなんと60tの圧力で文字盤をプレスしています。
弱すぎてもしっかり模様が出ず、強すぎても模様が崩れてしまうので、絶妙な力加減が重要な作業です。

細かい模様を施した後は、文字盤全体にさらにプレスをかけドーム型にしていきます。
文字盤が湾曲しているのはとても珍しく、これはシックスティーズ特有の文字盤でもあります。

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次に文字盤自体をの酸化や腐食を防ぐためにガルバニック処理を行います。

ガルバニック処理を行ったあとはストーングレーのラッカーを複数回にわたって塗布します。
ただ塗装すればいいというわけでもなく…塗装しすぎるとせっかく綺麗につけた模様の存在感がなくなってしまい、かといって薄すぎても綺麗に発色しないので、塗装の塩梅も重要な工程の一つです。

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そしてグラデーションを出すためにブラックラッカーを専用のスプレーガンで薄く塗り、外周を暗くしてから全体にストーングレーの層を吹き付け。最後に炉で焼成するとグラデーション効果が現れ、1枚1枚のダイアルがユニークな表情に仕上がります。
グラデーションを付けながら、かつプレスのパターンが埋もれないように複数層に塗装していく必要があるため、この文字盤を作るのには高い技術が求められます。
手間とコストを考えれば、1年間限定でしかあえて製造しないのも納得できちゃいますよね…。

インデックス

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インデックスに目を向けると、ゴールドのバーが見えます。その部分をよく見ると窪んでいるのが分かるかと思います。
これは一つ一つ職人の手作業で彫ることでインデックスを作り上げます。
文字盤の素材自体がソリッドゴールドを使っており、文字盤を彫ることで素材の色が現れ、ゴールドのバーインデックスになるという仕組みです。
文字盤がドーム型になっているので、もしアップライドインデックスだとインデックスが上手く固定せずに取れてしまう心配もあります。その一方でプリントのようにインデックスを書いてしてしまうと高級感も半減してしまいがちです。
彫る手間はかかってしまうのですが、インデックスが外れる心配もなく、高級感を損なわない最適な“魅せ方”をしているなと感じます。

また、このドーム型の文字盤に沿うように針を湾曲させているのも個人的に胸アツポイントです。
一部の高級時計にだけ見られるものですが、文字盤とサファイアガラスとのわずかな隙間に針をセッティングするだけでなく、クロノグラフの秒針と分針に微妙な力加減で曲げていきます。
これは1960年代の時計に着想を得ており、視認性を高めるために湾曲させていると言われますが、分針にまでしっかり湾曲させているのはかなり珍しく、どの針にも重ならないように曲げるので根気と神経を使う作業です。

特徴的なケース

風防はドーム型になっていて、素材はサファイアクリスタルを採用しています。
また、裏蓋にもサファイアクリスタルを採用しているのですが、裏蓋もドーム型になっていてサイドから見ると、とても珍しいフォルムをしています。
これは1960年代のGUB時代に作られていた「セネタ・シックスティーズ」のフォルム通りに作られていて、当時は裏蓋はステンレス素材でムーブメントを覗くことはできませんでしたが、サファイア素材の裏蓋になり美観が良くなっている一方、加工にかなりの手間とコストがかかる造りになっています。

サイズ感

腕にのせるとこんな感じです。
サイズは42㎜、厚みは12.4㎜と大きすぎず小さすぎないサイズ感で、スーツにも問題なく使用できます。
漁網からリサイクルされたブルーのシンセティックベルトが程よくカジュアルダウンしていて、これからの季節にも抵抗なく使えます。

店頭ではご覧になって頂くことが出来ますので、是非店頭で手に取ってみてください。
また、こちらのモデルは期間限定生産の希少なモデルですので、ご検討の際はお早めにご来店・お問い合わせくださいませ。

皆様のご来店を心よりお待ちしております。