【グラスヒュッテ・オリジナル】パノラマデイトに感動したお話…!!

皆様こんにちは。西川です。
いつもoomiya京都店のブログをご覧いただき誠にありがとうございます。

本日はタイトルにもある通り、【グラスヒュッテ・オリジナル】の「パノラマデイト」とは何かについて解説していきたいと思います。
私どもは様々なブランドを取り扱う「複合店」という環境ですので、数多くのブランドを比較していただけることが最大のメリットです。
その中で一際輝く「パノラマデイト」という機構をピックアップしてお伝えしていきます。(若干マニアックです…)

グラスヒュッテ・オリジナルの時計の特徴

ここ最近で注目度の非常に高いブランドを4つ挙げるのであれば必ず【グラスヒュッテ・オリジナル】は含まれると思います。
とくに2024年に入ってからの販売本数が右肩上がりとなっており、注目度の高さが伺えます。
そんなブランドの【グラスヒュッテ・オリジナル】はドイツ東部のザクセン州にある、「グラスヒュッテ」という町で製造されています。

最近注目度の高いコレクションで「パノマティックルナ」や「パノリザーブ」があります。
特徴的なオフセット(中心からずらして)の時刻表示はドイツ時計特有の繊細さを感じます。
オフセットにして9時側に寄った時刻表示の空いた4時位置のスペースには、本日のメインとなる「パノラマデイト」がセットされています。

パノラマデイトとは

ここまで執拗に「パノラマデイト」と記載してきたのには意味があります。
お時計好きの方であればあるほど違和感があるかもしれません。
おそらくこれまでは意識せずに「ビッグデイト」や「グランドデイト」と呼んできている日付表示機構との違いが分からないからです。

ではなぜ「ビッグデイト」や「グランドデイト」のことをわざわざ「パノラマデイト」と呼ぶのか
それはこの機構が【グラスヒュッテ・オリジナル】が特許を取得している唯一無二の機構だからです。
ひとまとめに「ビッグデイト」というのも間違いではないのですが、名前がついている程の機構ですのでこのブログを見ていただいた方はぜひ親しみを込めて「パノラマデイト」と呼んでいただけると嬉しいです

パノラマデイトの何が凄いのか

まずは通常の「ビッグデイト」と「パノラマデイト」を正面から見比べていただきます。

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お気づきの方もいらっしゃると思います。
10の位と1の位を分けている真ん中の線が左の写真はは丸く、右の写真は真っすぐに分かれています。
左側の写真が【グラスヒュッテ・オリジナル】で右側の写真が【ブランパン】の「ヴィルレ」となっています。
後程詳しく解説しますので、一旦次はもう少し角度を変えてご覧ください。

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同じく左側が【グラスヒュッテ・オリジナル】で右側が【ブランパン】です。
「パノラマデイト」は段差がなく平面で、「ビッグデイト」は10の位が少し高い段差があります。
更に裏側をご覧いただきたいと思います。

【グラスヒュッテ・オリジナル】パノラマデイトに感動したお話…!!-Glashütte Original -S__44548104_0-600x450-1【グラスヒュッテ・オリジナル】パノラマデイトに感動したお話…!!-Glashütte Original -S__44548105_0-600x450-1

日付表示のある6時側には【グラスヒュッテ・オリジナル】特有のエングレービングされたダブルスワンネックのテンプがあります。
「ヴィルレ」に関しては地板で隠れているため奥まで見えない作りです。

結局なにが凄いの?

「パノラマデイト」の特徴をまとめます。

①1の位と10の位が丸く区切られている。
②1の位と10の位に段差がない。
③裏側が装飾されているためデイト機能に使えるスペースが薄い

①と②の解説から行きます!
通常の「ビッグデイト」は1の位の数字がかかれた円盤(ディスク)と10の位のディスクは横並びに設置されています。
【ジラール・ぺルゴ】のビンテージ1945を覗くと、横並びになっているのが分かります。(写真左)

横並びになると段差を付けて日にちを重ねる事になります。
その境目を隠す事で左右対称にし、視覚的にもスッキリ見せるようになっています。
一方の「パノラマデイト」は下の写真の様な作りです。

同心円状にセットされたディスクとなっているので、境目がそのまま丸くなっており、段差もなく作られています。
③は写真で比較して頂くと分かる通り、カレンダー機構に使えるスペースが狭くなっています。
特に「パノラマデイト」は他の「ビッグデイト」と比較しても複雑な動きをする為スペースはあった方がいいはずなんです。

結局何が凄いの?②

ここまでだと「へー」くらいのもので、「そういう作りなんだね」で終わるので感動するまではいかないと思います。
しかしながらこの「パノラマデイト」の動き方を見ていただければ「こんなに狭いスペースで…」となります。
先に抑えておきたいのは「カレンダーの動く原則」です。
①1の位だけ動く
②1の位と10の位が連動して動く
この二つが原則です。
この原則は「パノラマデイト」も「ビッグデイト」も変わりません。
「1~9」は1の位のみ動き、「10」に代わる際は1の位と10の位が連動する事で「1」と「0」になります。

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では、「31」の次はどうなりますか?
1の位だけが動くと「32」1の位と10の位が連動すると「02」となってしまいます。
正解は…10の位だけ動かして「01」となります。
歯車のかみ合わせによって動いている機械式時計に於いて、「噛み合わない」という複雑な日をわざわざ作ります。
段差があればその分スペースを生み出せますが、フラットなんです。
さらに裏側にはエングレービングが施されたダブルスワンネック。
時計を横から見ていただき「時計の厚み」ー「文字盤+ガラス」ー「テンプ」=「カレンダー機構」と思うと、「こんなに狭いスペースで…」となりませんか?

こんなにも複雑で手のかかっている機構に名前がついているのであれば、ぜひ名前で呼んであげてほしいなとおもいます。
また日付の機構だけでこんなにダラダラと語ることのできるブランドや時計がどれくらいあるのでしょうか?
【グラスヒュッテ・オリジナル】は「パノラマデイト」に加え、「エングレービングされたダブルスワンネック緩急針」や「3/4プレート」「歴史的価値」などそれぞれお話しできることが多い魅力的なブランドです。
ぜひ店頭でご覧いただきたいと思います。
またお時計好きにはたまらない魅力のあるブランドである【ジラール・ぺルゴ】から最新作が発表されましたのでこちらもご確認ください!

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