【グランドセイコー】GSのクオーツ式時計は高いのか問題~SBGP003~

皆様こんにちは。西川です。
いつもoomiya京都店のブログをご覧いただき誠にありがとうございます。

本日ご紹介いたしますのは、【グランドセイコー】からクオーツ式の時計です。
機械式時計と比較すると割高なイメージを持たれている方はぜひ最後までお付き合いください。

SBGP003

まずは「SBGP003」について簡単にご紹介いたします。

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9Fクオーツ
品番:SBGP003
価格:  ¥418,000 (税込)

ムーブメント: クオーツ(9F85)
ケース素材: ステンレススチール
ベルト :ステンレススチール
防水:日常生活防水(10気圧)
サイズ:40mm

その他特徴

精度:年差±10秒
裏ぶた獅子の紋章つき

グランドセイコーマスターショップ限定モデル

皆様ご存知の方も多いと思いますが、【グランドセイコー】のムーブメントの名前には「9」の数字がつきます。
「9Sメカニカル」「9Rスプリングドライブ」「9Fクオーツ」と三種類ございます。
では「9」という数字はどのような意味を持つのでしょうか。
これは【グランドセイコー】のオシャレさが存分に出ている部分です。
この「9」実は…「究極」の「キュウ」なんです
ではいかに究極かご説明いたします。

クオーツ時計の開発競争

皆様ご存知の通り【グランドセイコー】は世界で初めて「クオーツ式腕時計」を発表します。
クオーツとは水晶の事で、電圧をかけると正確に振動するという性質を持っています。
現在のクオーツ時計の振動数は3万2768ヘルツです。
機械式時計の振動数はハイビート(10振動)と言われるもので36,000振動/時となっており、
振動数が高ければ高いほど精度が高いと言われています。
機械式時計のムーブメントをクオーツ時計の単位(ヘルツ)に変換すると下記のようになります。
36,000振動/時 = 10振動/秒 = 5ヘルツ
理論上クオーツ時計は機械式時計の約6500倍の精度を誇ることになります。

クオーツ時計は1927年にはアメリカで、1937年には日本ですでに開発されていました。
セイコーは1958年に放送局用水晶時計を開発し、1959年に納入しています。
しかし大型ロッカー並みのサイズで、腕時計サイズにするには体積で30万分の1にする必要がありました。
技術開発の末ついに世界が変わる時が来ます。
1969年12月25日に世界初のクオーツ腕時計「セイコークオーツアストロン35SQ」を発売します。
価格は45万円と当時の大衆車と同等の価格でした。

クオーツ時計が世界にもたらした影響

1969年の暮れに発表されたクオーツ式時計は1970年代に時計業界に壊滅的なダメージを与えます。
いわゆる「クオーツショック」です。
この出来事は時計作りの本場スイスで当時、15万人いたスイスの腕時計関係の仕事をしていた職人やスタッフ等は3万人まで減少する事になりました。
「高精度」で「安価」なクオーツ時計にはそれだけの威力がありました。

皆様【グランドセイコー】のクオーツ式時計が時計業界に与えた衝撃の凄さをご理解いただけたでしょうか。
ここからさらに分解して詳しくお話いたします。

ケース

【グランドセイコー】の愛すべき点は機械式時計と比較して安価なクオーツ時計のケースにも一切妥協しない姿勢です。

【グランドセイコー】のケースは一言で「美しい」です。
人で例えるならば、「鼻筋が高くて輪郭がはっきりとした横顔」という感じです。
光と影が魅せるシルエットは唯一無二です。
実は【グランドセイコー】のクオーツ時計は機械式時計と同じケースを使用しています。

私も最初は電池式(クオーツという言葉を知りませんでした。)で40万円は高すぎだと思っていました。
今の時代は500円程でクオーツ式時計が手に入る時代という事を考慮しても高いと感じていました。
しかしながら今では納得して皆様にお勧めできるほど、知れば知るほどお得に感じています。

それもそのはずです。
他のブランドの同価格帯のケースと比較してみると、存在感の出方はまさに主人公といった佇まいです。
しかしながら【グランドセイコー】に惚れるのはケースだけではないのです。

究極を目指すムーブメント

皆様これまでに何度もストップウォッチを片手に目をつむって、10秒ピッタリに止めるゲームされたと思います。
たった10秒を数えるゲームでも±1秒なんなら±2秒ほどずれませんか?
【グランドセイコー】のクオーツ式時計は1年間数え続けてたった±10秒に収まります。
私が1年間毎日数え続けるとせっかちなので1カ月は短縮する事になると思います。

クオーツ式時計の精度が良いのは前述の通りです。
しかしここまで凄いとは…
そして【グランドセイコー】のクオーツ式時計で一番私が感激したのもムーブメントです。
では皆様、ムーブメントに感激した内容を予想してみて下さい。
ヒントは見えない部分へのこだわりです。
正解は…

この獅子の紋章に隠されたムーブメントが金メッキ加工を全体に施している所です。
見えない…流石は「究極の9Fクオーツ」です。
実は金メッキ加工が出来るということは言葉で聞くと驚きが少なくなりますが、【グランドセイコー】の実直さが体現されている部分です。
安価なクオーツ式時計のムーブメントには素材としてプラスティックが使用されることが多々あります。
その為に、衝撃に弱かったり、変形してしまい修理が出来なかったりといった、いわゆる「使い捨て」のようになります。
またプラスティックは直接金メッキ加工が出来ず、加工する為にはさらに手間とコストがかかるため「見えない」部分なので金メッキ加工はしません。
一方で【グランドセイコー】の「9Fクオーツ」は金メッキ加工がされています。
これはムーブメントの素材が金メッキ加工できる鉄で作られている証拠であり、耐久性向上や修理可能な時計として安心感を与えてくれます。
このこだわりだけでもブランドネームのみで価格が上がっている物ではないということです。

機械式時計をお探しの方で【グランドセイコー】のクオーツ式時計をお持ちの方でごく少数ですが「たいした時計じゃないよ」と仰られる方もおられます。
私としては少し悲しい気持ちです。
【グランドセイコー】のクオーツ式時計は究極に手間とコストをかけた腕時計であることに疑う余地はありません。
また真摯にクオリティーを求める姿勢はブランドの精神を体現しています。

タイトルにもある通り「グランドセイコーのクオーツ式時計は高いのか」
私としては知れば知るほど決して高くないと考えを直されました。
私も前述のとおり、高いと思っていた側でしたので単純にすごいなと感じています。
機械式時計と共通のケースと究極のクオーツ式ムーブメントを合わせた価格と思っていただけると、ご覧いただく目が変わると思います。

さまざまなお支払い方法がございます

oomiya京都店では現金、クレジットカード、分割支払いの他、通信販売もご利用いただけます。
分割払いをご希望の方はブランドや商品により異なりますが最大60回まで金利・手数料無料でご利用いただけます。

例えば本日ご紹介させていただきました《グランドセイコー SBGP003》  ¥418,000 (税込)
であれば 月々11,600円 × 35回 (初回お支払のみ12,000円)でご購入いただけます。
頭金やボーナス払い併用も可能ですので詳しくは店頭スタッフまでお気軽にお尋ねくださいませ。

本日も皆様のご来店、スタッフ一同心よりお待ちしております。