皆様、こんにちは。谷です。
もう子供たちも夏休み。
そういえば、昨日実家の植木横でカブトムシを見つけました。
凄く自然が多いという地域ではないのですが、ちょっぴり嬉しかったです。同時に、小学生の頃カブトムシを育てたのを思い出し少し懐かしい気持ちになりました。(ちなみにカブトムシは昨日から我が家のペットとして仲間入りしました!スイカときゅうりをあげて大切に育ててます♥)
さて、今回もA.ランゲ&ゾーネを立ち上げた、フェルディナンド・アドルフ・ランゲがスイスやフランスで修業した時に学んだことを書いた手帳の42ページから43ページを解説していきます。
A.ランゲ&ゾーネの設立者フェルディナンド・アドルフ・ランゲについての第18弾をご案内します。
(当シリーズはラインハルト・マイス氏が語った内容の資料をもとにお伝えしています。)
アドルフランゲの出生や学生生活などについてはそれぞれの章をご覧ください。
①ランゲの生みの親『アドルフ・ランゲ』の生い立ちと幼少期
②ランゲ少年、時計師への道のり
③ランゲ青年、時計製造国フランスに行く
④‐⑫旅の手帳の中身とは?(Page4-Page41まで)
あらすじ
1815年2月18日に、ドレスデンにてアドルフ・ランゲは生まれる。
両親が離婚した後、ランゲ少年は知り合いの商家に引き取られて育ちます。育ての親のおかげで、ドレスデン技術学校に通わせたもらった彼はハイレベルな時計の知識を身に着けます。
1830年からは学生をしながらグートケスの弟子として実践トレーニングを積み、1835年、彼は当時時計大国であるフランスに旅をします。
旅に出る前に師匠グートケスにもらった手帳には、メッセージがかかれており「祖国を忘れることなかれ」から始まるメッセージがあります。現在も手帳は本社にて保管され、時計製作の際には必ず目を通しているようです。
では、『旅の手帳』に書かれていた事とは?今回42-43ぺージの内容を記載していきます。
Page42-43
チャイムと目覚まし時計付きの輪列と具体的な動き。
page43:鳴り物としての大きな音と小さな音が鳴る時計。
上の右側に書かれているのはストライキ(鳴り物)が左側、アラームは右側にあります。
それらの下に中央にあるのがムーブメントのベルです。
鳴り物機構のレバーは下のイラストで1つずつ再び描かれております。
19世紀初期、この種の複雑な打撃作業を伴うキャリッジクロックはファッションオブジェクトでした。
中でも、フランスは最も顕著に表れていました。
a…時の音を鳴らすための歯車
b…リピート用レバー
c…音を出すためのレバー
d…15分正時になる歯竿(はざお)
e…15分正時に使うフィーラーアーム
f…15分正時で使う4つのリリースピン付きカム(円形でないディスク)
g…cの詳細:小さい音の停止機構
h…鳴り物用の放出レバー
まとめ
いかがでしたか?
アドルフ・ランゲはとても細かいところまでメモを取り、いつでも再現できるように手帳にまとめていたのですね。
時計の機構を知っている上で当たり前の事でも、図に書き起こし、残すほど時計を愛していたと思うと、非常に素晴らしいことですね。
今回のことから、小さなことも大きなこともしっかりと覚えるためには手で書き、学ぶ意欲を持つことが大切と感じました。
最近は、ケータイ電話やパソコンでなんでも入力しがちですが、手書きで理解することも大切だと感じました。私も久しぶりに手書きで取り組みたいと思いました。
是非、皆様のご感想も店頭でお聞かせくださいね。