皆様、こんにちは。谷です。
コロナウィルスが流行し、お家時間が増えてから2年。生活スタイルが一変しましたね。
皆様は、お家時間が増えてから趣味や楽しみは増えましたか?私はお家時間が長くなり、英語や接遇の資格や時計の資格取得に向けて勉強しています。
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さて、今回は時計の数字表記についてお伝えしていこうと思います。
時計の数字には様々な表記方法があります。例えば、サクソニアのようにバーインデックス、リヒャルト・ランゲのようにローマ数字、ランゲ1のようにポイント使いでのローマ数字など、数字の表示方法は文字盤のデザインに大きな影響を与えます。
では、その数字たちがどのような歴史を辿ってきたのか、気になりませんか?
特にリヒャルト・ランゲで用いられているローマ数字には面白い話があるのです。
まず、1815に用いられているようなアラビア数字ですが、決してアラブで開発された数字ではありません。数字の歴史を調べると「アラビア数字」が発明されたのは実は「インド」で、「アラビア」を経由してヨーロッパにもたらされたため、「アラビア数字」と呼ばれるようになったのです。古代の人類が使用していた初期の数字は象形文字でした。計算はそろばん上で行われ、記録用の文字として数字が使われていました。しかし、アラビア数字ができたことによって、はじめて紙の上で計算できる「算用数字」が考え出されたのです。
そうしてアラビア数字の原型がインドで考え出されたのが、8世紀ごろだと言われいています。紙の上でも計算できるインド数字。西はアラブからヨーロッパに伝えられていきました。
一つは学問を通して、もう一つは商人や十字軍の遠征などで12世紀のヨーロッパに伝わっていきました。一方で、ローマ数字のように時計独自の数字に発展したものもあります。
注意深くご覧いただきたいのは、『4』という数字です。本来ローマ数字の4は『Ⅳ』と表記します。しかし時計に用いられるローマ数字の4は『IIII』が用いられています。一体なぜでしょうか??
実は、14世紀のヨーロッパにいた一人の王様が関係しているのです。
その王様とは、フランス国王シャルルⅤ世(5世)なのです。シャルルⅤ世は、ドイツから時計技師のヘンリー・ド・ヴィックを招いて宮廷に塔時計を製作させますが、製作中に時計の文字盤に『Ⅳ』が使われていることに激怒します。
シャルルⅤ世は、自分の称号と同じ『Ⅴ』から『Ⅰ』をなくすことは、自分の政治がすぐに終わることをかのようで縁起が悪いと『IIII』に改めさせたと伝えられています。その塔時計は1370年に完成しましたが、それ以来時計職人たちは王様の逆鱗に触れぬよう文字盤に『IIII』を用いたといわれています。
7世紀以上経った現在でも、時計に用いる『4』というローマ数字は『IIII』が用いられいてます。
7世紀以上も変わらず『IIII』が用いられている理由は、他にもあるのです。
それがオリジナリティーの追及です。
一部に非対称の文字が組み込まれることでデザインに面白さが増します。また、間違った数字の読みをすることがないので安心です。
こうしたことから、『IIII』がずっと使われているのかもしれませんね。
いかがでしたでしょうか?
よく見る数字もよくよく見ると面白いのかもしれません!
日常に潜んでいる小さな違いは意外と多いのかなっと思う話でした。皆様も小さな違い見つけたら教えてくださいね!!
A.ランゲ&ゾーネ(A.Lange & Sohne)
モデル名:リヒャルト・ランゲ
品番: LS2324AD 232.032
ケース径:40.5mm
防水:3気圧防水
ケース素材:K18ピンクゴールド
価格: ¥4,114,000(税込み)
店舗における感染防止対策
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