皆様、こんにちは。谷です。
もう11月も1日で終わり、12月に突入!
12月は忙しいかと思いますが、体調崩さないように気をつけてお過ごしくださいませ。
今回は、ランゲの時計の基礎、基盤と言っても間違いがないサクソニアについて書いていきます。
『サクソニア』この名前は、ドイツ語でザクセン州を表します。
また、『サクソニア』と検索すると、最初にドイツで走った長距離用蒸気機関車として『サクソニア号』が出てきます。
A.ランゲ&ゾーネができた1845年頃は主にアメリカとドイツで第二次産業革命がおこり、時代の流れが非常に早く流動的であったと考えられます。
そんな時代でも、A.ランゲ&ゾーネは機械化よりも、分業化し手作業で1つ1つ懐中時計を作成していました。
現在でもそのDNAは受け継がれており、A.ランゲ&ゾーネでは手仕事で行われることが多いブランドです。
中でも今回紹介する『サクソニア』は当時の懐中時計の美しさを残している時計と言われています。
今回は『サクソニア』から感じるA.ランゲ&ゾーネのムーブメントの美しさを3つご紹介いたします。
①エングレービングA.ランゲ&ゾーネをご存じの方やお時計好きの方は、一度は聞いたことがあるワードではないでしょうか?
A.ランゲ&ゾーネではテンプ受けに施されており、そのデザインは『エングレーバー』と呼ばれるエングレービングを彫ることを行う専属のスタッフによって行われています。
②ジャーマンシルバーを用いた4分の3プレートA.ランゲ&ゾーネでは一番上の4分の3プレートと地板にはジャーマンシルバーと呼ばれる洋銀を用いています。
通常用いられるのは真鍮素材ですが、A.ランゲ&ゾーネではより硬度が高いジャーマンシルバーを使用します。硬度が高いというメリットがある一方で、指紋が付くだけで腐食が始まり、加工が難しい素材と言われています。
また、4分の3プレートは1845年にフェルディナンド・アドルフ・ランゲがグラスヒュッテにランゲの工房を建てた時から挑戦しています。
最初の10年、1855年まではトライアングルのプレートとなっており、そこから4年(1856-1860)にかけてハーフプレート、そして1860年から1863年までは3分の2プレートでした。そうして、何度も改善、改良を行うことで現在用いられている4分の3プレートが1864年に開発されました。当時、F.A.ランゲが49歳の年でした。
③ゴールドシャトン
A.ランゲ&ゾーネを語る上で忘れてはいけないのが『ゴールドシャトン』
『ゴールドシャトン』とは、ルビーなどの受石を固定している金の輪の事です。
その昔、ビス留め式『ゴールドシャトン』が用いられた懐中時計は、最高級の機械式時計でした。当時、受石を固定するのにゴールドシャトンが用いた入れた理由としては、当時のルビーが天然素材であったからです。天然素材という事は、強度がまばらで、損傷することが多く、そのたびにルビーの交換が必要でした。しかしルビーを外すとなるとすべてを外さなければならず、その手間を省くために『ゴールドシャトン』が考案されたのです。
現在では、硬度の強い人工ルビーを用いているため、元来の機能としては無くなりましたが、『ゴールドシャトン』の美しさや伝統を伝える為用いられています。
いかがでしたでしょうか?
サクソニアはランゲの基礎といえる美しいグラスヒュッテの伝統を受け継いだ1本となります。
ぜひ皆様も実際に美しいムーブメントをご覧になりませんか?
皆様のご来店をスタッフ一同お待ちいたしております。
A.ランゲ&ゾーネ(A.Lange & Sohne)
モデル名:サクソニア
品番: LS2193AJ 219.026
ケース径:35.0mm
防水:3気圧防水
ケース素材:K18ホワイトゴールド
価格: ¥2,145,000(税込み)
店舗における感染防止対策
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