PANERAI NEWキャリバー 解析

本日は、2011年発表されたP.3000を詳しく説明しようと思います。

PANERAI NEWキャリバー 解析 - PANERAI

設計から開発・製造まで、ヌーシャテルのオフチーネ パネライ マニファトゥーラーで一貫生産されたP.3000手巻きキャリバー

構造、性能、堅牢性、精度、およびパワーリザーブの面で、パネライ・ムーブメントの主な特徴を備えています。

パネライのヒストリックモデルに使用されていたムーブメントを元にしていることから、厚さ5.3mm、径16 1/2 リーニュと大き目です。

そもそも、リーニュとは・・・、メートル法導入以前のフランスで使われていた長さの単位である。フランス語でリーニュはという意味。

1リーニュはインチの12分の1。時代や地域によりわずかに異なりますが、1リーニュは2.255829mm。

P.3000は約37.2211785mm!!!

P.2000やP.9000は13 3/4リーニュなので、約31.01764875mm。その差6mm。

P.3000は21石と連結された2つのバレル(香箱)が使用されていますので、より均一な力の伝達を確保するとともに、3日間の長いパワーリザーブを実現しています。

テンプは13.2mmと非常に大きく、可変慣性タイプで、4本の調整ネジがリングの外周に配されている為、全体を分解する事無く、姿勢差を調整できます。

PANERAI NEWキャリバー 解析 - PANERAI


2点で固定されたブリッジは、1点留めのシングルブリッジよりはるかに安全かつ安定しており、振動数は3 Hz(21,600回/時)
インカブロック耐震機構を装備しており、フリースプラング方式の為、緩急針はありません。

2011年発表で今年P.3000が搭載されているモデルは全て47mm。

これだけ大きいキャリバーなので搭載可能のケースは47mm~???
定番のベースとかには使われる事が無いのかなぁ・・・